続々々 ページ34
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『……チーノ、僕がどうしていちいち訂正しないのかわかる？』
「面倒だったから？」
『それもある。けど一番はさ、そうやって女と分かった瞬間余所余所しくなるところなんだよ。僕は寂しいのは嫌で、みんなが気軽に家に来てくれることが好き。一緒にご飯食べて、ゲームして、同じ空間で寝て、笑いあう、そういうのが大好きなんだよ』
「ペン太」
＞＞＞最初のにぎやかさはどこへやら
＞＞＞しっ！今いいとこだから
『でもこれって僕のわがままだよね。やっぱ今まで通りってのは難しい？』
「俺は、お前がいいならまた家に来るし合い鍵返さんよ」
『それでええよ。てかずっとそのままでいて！ たまには僕と旅行して！ 飯に来て！』
「……これ俺以上にお前の方が性別気にしてたろ」
＞＞＞それ思った
『いやぁ、昔唯一付き合った男がさ、僕の性別が女だってわかった瞬間別れ切り出されて』
「お前ホiモも騙したことあんのか」
『被害者僕だからね！？ 今でも忘れないよ”人として君のことは好きだけど、女の子には勃たないから”とか言われたかんね！？ もーお前の股i間センサーが僕のこと認識したなら最後まで付き合えってんだよ！』
「股i間センサーってお前ｗ」
＞＞＞ペンちゃんが可哀想だな
「えーてか俺じゃあお前のこと好きだったんは変なことじゃなかったんやな」
『は？ お前僕のこと好きだったの？』
「小学生の頃な。おかんに言ったら”気の迷いや”って言われたから、そんなもんかって気にしないようにしとったけど」
＞＞＞小学生の恋はねー
＞＞＞しかも同性だって思われてたらねー
＞＞＞今でも付き合いたいと思う？
「ない」
『ない』
＞＞＞同時www
『今更ねぇ』
「俺にとってペン太はペン太だし、それ以上にはならない」
『これはガチで思ってる。こいつとは結婚は無理、なんて言えばいいのかわかんないけど、お前はそういう対象じゃない』
「わかる」
『てかお前に話してすっきりした。あとでTwitterでも性別のこと言っとくわ』
「おん。そろそろ放送終わるで」
『そんな話した！？ はわわ、延長はなしです。リスナーの皆さんなんか今回凄かったけど、僕は今まで通りですので、これからもよろしくお願いします。じゃ、ばいばい』
「ばいばーい」
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作者名：ひよこ | 作成日時：2021年2月27日 14時
