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43話。爪を切るのって、結局どの時間が良いのかイマイチよくわからない。 ページ18
銀時side
このままではAが、唯の酔うとヤバい奴
なのでコトの発端となった幼少期の話を補足と
して入れてゆきたいと思う。
____俺が松陽に拾われて、少し経った冬の
日。辺りには雪が降り注ぎ、酷く凍える気温だ
ったのをよく覚えている。近頃少し離れた場処
で、ヒトを喰らうバケモノが出ると言う噂をよ
く耳にしていた。一瞬自分の事に思え、体が強
張ったが、話を聞く限り幾つか相反する部分が
あったので、別人だと分かった。しかし、他人
事とは思えなかったのも事実だ。松陽も同じく
気にかかっている様子であった。
何日か、松陽の姿が見えない事が度々あったの
は、今思えばそのバケモノのと言われていた幼
子、いやAを探していたのであろう。
そしてその雪の日にAは俺と同様松陽に
拾われたのであった。
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作者名:べにまる。 | 作成日時:2020年4月14日 23時