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39話。果物はちゃんと皮まで食べろ。 ページ12

『歓迎会?』


近「あぁそうだ!まだAちゃんの事をよく知らない隊士もいるだろうし、無論俺達ももっと君の事が知りたい。だから親睦会の意味も込めてだな」


ガハハという効果音がつきそうな程豪快かつ人の良さそうな笑みを浮かべ、局長が言う。



『やだなぁ!私達すんごい仲良しじゃないですか〜!!!親睦会なんて必要ないですよ〜』


とある事情を抱えた私は、若干焦りを抱えてその誘いを断ろうとする。


沖「何言ってんですかい。自分では他人の懐ズカズカ入ってくる癖して、こっちから踏みよろうとすると、胡散臭い笑みでヒラリとかわしやがる新手コミュ障の癖して、」



『何その適確さ、ってか凄い失礼なのでは????』



ここで私はため息を溢す。




『んーいや、お気持ちはありがたいんですけど、その私の事よく思ってない隊士って少なくないと思うんですよ。ぽっとでの、しかも女ですし』



気まずそうに顔を上げる私に対して、近藤さんはまたもお日様のような笑い声を浮かべる。



近「なぁに、遠慮入らんさ!ここに居る奴らはみんな家族みたいなものなんだからな!」

『いや、だからそう思ってない人も居るって話で…』

家族、その言葉にすこし胸が温かくなる。どこまで人が良いんだろうかこの人は。



土「近藤さんの言う通りだ。その蟠りをなくす為の親睦会だろうが。俺たちに取って連携は必要不可欠なんだから。」


ごもっともな意見を言った後…まぁコイツらは何かと理由つけて酒を呑みたいだけだがな。と続ける副長は苦笑いを浮かべる。


ある事情とはその件では無い私は、どんどん断りづらくなるこの状況に焦りを増していた。


沖「そうですぜぃ、飲みの席潰そうなんて」



『あー、実はそのお酒がですね…』




こうなったら隠さず言うしか無いと腹を決めた私は歯切れの悪い言葉を続ける。すると近藤さんが疑問を投げる。

続。→←続々続。



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作者名:べにまる。 | 作成日時:2020年4月14日 23時

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