ハーツラビュルの道化師さん (ページ43)

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何でもない日のパーティーの前日、

明日に備えて早く寝るようにと寮長に言われ、自室に戻る

同室のやつが居ないとき事件は起こった

コンコンっ…………

窓を叩くような音がしてそっと窓を開ける

「こんばんは」

窓から入ってきたのは数日前に会った女性

「そんなに睨まないで？貴方にいいものをあげる」

そう言われて渡された封筒

「今日はこれだけ」

女性はそういうと窓から飛び降りた

「え、ちょっと！！」

窓から下を覗くが何もない

「何なの……？」

渡された封筒の中をみて、ゾッとした

「な、何で…………………」

入っていた沢山の写真、醜い姿

「うわっ！」

風が突然吹いて写真をさらっていく

あわてて窓を締める

集めた写真の中には

虚像の自分

「くそっ………！」

おもいっきり窓を殴る

パリンッ！！！

窓ガラスが割れ、破片が手に刺さり血が流れる

ドタドタっ、バンっ！

「A！？何事だい」

「あ…………リドル…」

リドルは僕の血だらけの手を見て驚く

「な、何が……」

リドルが慌ててる………面白いな

「ごめん……窓ガラス割れちゃった、後で直しておくね」

「そ、そんなことより君の手を先にっ」

パンっ

リドルが僕に伸ばした手を払う

「…………………そういうの、いいから」

「ぼ、僕は君を思って！！」

怒るリドルを部屋の外に出し、鍵を締める

同室の奴には他の部屋に泊まるように後で連絡でもしておけばいい

今は……………一人になりたいんだ

どこかでインクの垂れるような音が聞こえた