ハーツラビュルの道化師さん (ページ38)

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「お見苦しい姿を見せてしまい、申し訳ありません………」

年齢に似合わないであろう言葉を使う彼女

「僕たちの前では無理をしなくていいのですよ？」

ジェイドのその一言により微笑む

「どうして、泣いてたの？」

「種族が違うからこそ相談に乗りやすいのですよ」

と優しく声をかける双子

「上手く………笑えないの」

そう小さく呟く彼女

「本当は人前が怖いの………それに、私はお兄ちゃんのように上手に人を楽しませれない……」

そういわれて少女ともう一人子役がいたことを思い出す

「なら、僕達の前で練習をしましょう」

そう提案したのはアズールだった

「いいの………？」

そう言うと一緒に頷く双子

海でのサーカスは二週間ある

「あなたが上手く笑えるように………上手く舞台に立てるようになったあかつきには僕の友達になってもらいますけどね！！！」

それが対価だと顔を赤くして言うアズール

「うん！」

少女は嬉しそうに頷く

「え～、俺も友達になりたい～！！」

「仲間外れは酷いです、しくしく…」

「明日も………ここに来たら、会える？」

「もちろん」

そう、これが思い出