嘘 ページ36
私は急いでリビングのドアを開けた
『兄さん！！』
そこには血を流し倒れている兄がいた。
『嘘…でしょ…嘘って言ってよ…ねぇ…』
震えながら兄の胸に耳を当て、手首に手を当てる
脈はまだある…急いで救急車を呼ばないと…
pururu puru
この静かな部屋には電話の音が鳴り響いていた。
__________
あれから救急車が到着し、病院まで移動することが出来た
そして今、緊急手術室の前に居る。
御願い…手術が上手くいって…
私にはもう…兄さんしかいないのに…
心の拠り所は兄さんしかいないの…だから…
パチッという音と共に手術中というランプは消えた
そして病院の先生が出てきて、私に
「手術はやれることは最大限やりました。彼は…
植物状態に陥っています」
『嘘…』
膝から崩れ落ち、地面を見つめる彼女に先生はこう言った
「残念ですが彼は…もう長くないでしょう。」
それでは、と言って私の横を通り去って行った
何も出来ない無力さと何故早く帰れなかったのだという後悔が私を襲う
私が立ち尽くしていると看護師の人が私の存在に気付き、移動された兄の病室に案内された
扉を開けるとベッドに横たわっている兄が見えた
そして看護師は気付かぬ内に何処かに行っていたのだった。
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ヰAKATSUKI(プロフ) - 嬉しいコメントありがとうございます！面白い作品が作れるよう精進しますね！ (2021年10月21日 17時) (
レス) id: cf77d2494b (このIDを非表示/違反報告)
マイマイマイキー - ヰAKATSUKIさん» うん。面白い…思った通り面白い。体には気をつけて更新頑張って下さい！ (2021年10月21日 16時) (レス) @page39 id: ce7ca8cbb8 (このIDを非表示/違反報告)
ヰAKATSUKI(プロフ) - 初めてコメントを戴いたので、嬉しい限りです！高く評価して貰えるだなんて…貴方様こそ神ですか！！ (2021年10月18日 21時) (レス) id: cf77d2494b (このIDを非表示/違反報告)
癒し系猫 - うっっっわ！！！！めっちゃ最高です！！え？神ですか！？神ですよね！？(混乱) (2021年10月18日 21時) (レス) @page37 id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヰAKATSUKI | 作成日時：2021年8月19日 12時
