女だって喧嘩して何が悪い

私は ページ24

〜回想〜



私は小さい頃、虐められている子を見た




真一郎君に助けて貰ってから喧嘩の修行も始め、格闘技の技術も自分なりに身につけた


もともと身体能力と体力には優れていた為、習得するには時間がかからなかった




だからか、余裕で勝てた









でも、ある時



『私と喧嘩して！！』



高校生ぐらいの人に言われた事で歯止めが効かなくなった時があったらしい



「喧嘩していいのは俺ら強い男だけだ」



“お前は女だから相手にすら、なんねぇーよ”


“お前なんか、なんも出来ない癖に”



そう言われた時、無性に腹がたち殴った



そしたら驚く程の高揚を味わった



殴っても殴っても自我を取り戻す事が出来なかった時に兄さんが来た



「おい、A！！もうやめろ！」



兄が来て、この高揚感とボロボロになっているヤツを見せて自慢してからの記憶がない




小さい頃の私は、どうすれば良いのかわからなかった



兄さんに褒められたくて必死だった。


何故ならウチの家庭は幸せではなく、両親や親戚からの暴力に加え

薬やさまざまな犯罪の取引がされる家だったからだ


その時も兄さんが私をずっと守ってくれていた


だから私は顔などに大きな傷はない。

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