56 ページ16
Aの発言に総統の眉が動く
発言の意味がわからない。と顔が言っていた
確かにそうだ
俺だって困惑してる
隣のAを見て、リアムは思った
肩や至る所に力が入って千切れそうだ
ここの中心は思った以上に圧と緊張が凄い
その中に大胆にも油を注いだ此奴を内心睨んだ
でも、こうなる事を覚悟していた事だから
俺が耐えられなくては話にならないよな
ふぅ。と気付かれない位の小さな溜息を零してまた総統を見上げた
総統「君は何が言いたいんだ」
『矛盾してるんです』
矛盾とはなんの事を言っているのか
『貴方はつい先程私達を拘束し後日判決を下すとしました
でもそれは私を拘束出来る前提の話です
何が言いたいかと言うと
私は
そんな私をどうして拘束出来るとお思いになったんですか？』
明らかに挑発的な発言に言葉の意味が直ぐには理解出来なかった
団長らも予想外だった様でハンジさんなんかギョッと目を見開いていた
そりゃAが本気で動けば調査兵団は疎か、憲兵団に拘束は不可能だろうけど…
総統「それは我々に抵抗すると言う発言か…？！」
『いいえ違います
最初に言った通り最終的な判決には従います
ですが、大人数で巨人を倒すのと一人で巨人を倒すのとは歴然の差がある
もし判決に殺す、又は解剖を言うならばそれはまず無理だと思った方がいいですよ
私と貴方達では身体の造りが違いますから』
Aにしては珍しい鋭い言葉に焦りでどうしていいか分からない
これは明らかに挑発的だ
憲兵団も突然の変わりように恐怖の色が増した
…でもAの言うことは最もだ
言い方こそいつもより強いがそれは間違いなく事実
総統が拳を握り何かを言おうとした時
『…でも、それは考えようによれば貴方達にとって利益になる事です』
総統「……何？」
『貴方達にとって私は未知の危険かも知れない存在
そしてその危険分子は巨人を何体もひとりで倒せる程の力を持っている
そんな私は最終的な判決に従い、調査兵団の活動に率先する意思があると言っているんです
それって危険かも知れない可能性さえ目を瞑れば、凄くそちらにとって都合のいい存在じゃあないですか？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃむ助(プロフ) - 更新待ってます٩( ‘ω’ )و (2021年12月11日 0時) (
レス) @page34 id: 8b0d0441d4 (このIDを非表示/違反報告)
りぃまーる - 更新されてて驚きました〜待ってました！！続きが楽しみです！頑張ってください〜♪ (2021年2月5日 12時) (レス) id: a3334f2d39 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - とても面白かったです！更新楽しみに待っています！ (2020年5月24日 2時) (レス) id: af1df380d9 (このIDを非表示/違反報告)
リコリス(プロフ) - すごく読んでて楽しいです！調査兵団に入ってからの展開も気になるし他のキャラ達の絡みもすごく楽しみです！更新応援してます！！ (2020年3月12日 6時) (レス) id: 8d4a8dbb4d (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 凄いおもしろい話で気に入りました！あと、少し気になったのがリヴァイのセリフの所を、兵「」から、リ「」にした方が分かりやすいと思いました。更新頑張ってください！ (2019年12月28日 22時) (レス) id: dd11928539 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミキ x他2人 | 作成日時：2019年7月31日 13時
