104_ホークスside ページ28
ホークスside
守りたい人をいたぶるなんて、どんな罰ゲームだ。
「お前はいつだってそうだ。他人には無関心なのに、自分の懐に入れた途端その人のためなら傷付くことに抵抗がない。
大切な人のためならまだいい。だがお前の場合は、自分はこの世界にとって異物だと思っているからそうしているんだろう！？」
いつだったか
『物語の主役』
そんな言葉で俺を表現されたことがあった。
吐き気がする
「だからお前は目の前で人が死ぬのを恐れている！死なせるくらいなら自分が死ぬべきだと思っているからだ！それが気に食わない！！何故自分の存在を認めない！何故自分を──幸せの勘定に入れない！？」
Aにとってここは“異世界”なのかもしれない。
だが俺たちにとっては、Aがいるこの世界こそが“現実の世界”なんだ。
「お前は！けして世界の“異物”なんかじゃない！！」
「はは…、自己紹介かよ」
力なく笑ったその顔を見た俺は、何も言えなくなった。
Aが言いたいことが分かってしまったからだ。
「嫌なくらい似ているな。…俺とお前は」
その言葉を最後に、Aは意識を手放した。
とある日
世間話をするような軽い口調で、ホークスは言った。
「人が死ぬ瞬間の音って、聞いたことある？」
「唐突だな。」
雑誌を広げソファーで寝転んでいる状態のまま、Aは怪訝そうにホークスを見る。
『この翼は、なんでも拾ってしまう。…音も、厄介ごとも』
そんなことを以前、言っていたなと思い出したAは、次に言うべき言葉を探す。
彼が突然とんでもない話を振ってくるのは、実はこれが初めてではない。
こういう時は大抵、精神的に参っていることをAは知っているし、それを心配されたり根掘り葉掘り聞かれたくないことも身をもって知っていた。
「…人が死ぬ瞬間の音は聞いたことはないけれど、死んでいくのを感じたことならある。」
さっきまで隣で一緒に談笑していた仲間が、背中で徐々に冷たくなっていくのを感じながら軍の拠点へと逃げ帰った。
あの日のことを、忘れることはないだろう。
「…そっか。」
今世を一般市民として生きてきたAが知るはずもない経験。
だがホークスは疑うことも、ましてや怪しむこともなかった。
何も知らないが、共感できる。
何も言わないが、寄り添える。
その関係性が、2人にとって居心地が良かった。
「お前の心音は静かだな…」
落ち着く音だ
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トカ - ずっと続き待ってます、、、 (4月13日 20時) (
レス) @page46 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
腐りきった鳥 - ダメだ、、、どうしても腐に変換してしまう、、、！！(続きは亀進行でもいいので更新してくれると嬉しいです！！！ (3月26日 13時) (レス) @page30 id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
美呉(プロフ) - オット、続かない？ (3月14日 1時) (レス) @page48 id: c01229bbb7 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 歌いながらはずるいwwwwwwwwwすこwwwwwww (2月26日 22時) (レス) @page14 id: f21316dc06 (このIDを非表示/違反報告)
ガトー - 続き待ってます ゆっくりでいいので更新してくれると嬉しいです (12月13日 23時) (レス) @page48 id: 559ff82d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2023年3月18日 18時
