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No side
野暮ったい前髪から、好戦的なグリーンの瞳がのぞく。
Aはこういった展開が、大好物だった。
『へぇ、面白そうじゃん。』
「やめろA！絶対に手を出すな！！」
「手を出した瞬間、ロンドンどころかイギリスに居れなくなるぞ。」
『…そんなスゴいお偉いさんなの？。』
「あの方は、ここロンドンを拠点にイギリス全体を取り仕切っている裏の支配者なんだ…」
イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで構成されている連合国だ。
連合国とだけあって、その結び付きは表面上のものであり、50年後のAの生まれた時代でさえまとめられていない。
そんな大業を、裏社会だといえここの組織のボスは為し得ているのだ。
『とんでもない人間に目を付けられてしまったみたいだね。』
他に選択の余地はなさそうだ。
目の前にいる男を見据えたAは、深々と頭を下げた。
『先ほどのご無礼お許しください。』
話し方や所作まるで、貴族のようだった。
別人のようなAの振る舞いに、周りはおろかトビアスたちでさえ驚き唖然としている。
『私の名はA・リーリウム。ここ一体のストリートギャングをまとめ、リーリウム社を立ち上げた代表です。』
「は？馬鹿を言うな！さっきまでそこのガキが自分がやったと…」
雪崩れ込んできた連中の1人が声を上げるが、それを男が手で静止させた。
「私が命じられたのは、我々の賭博場で荒稼ぎし、近辺のギャングを取りまとめている者を連れて来い。…というものでしたからね。」
『感謝致します。』
彼らに付いて行こうとするAの手を、トビアスが掴んだ。
「行くな、A。元はと言えば俺たちの所為なんだ。お願いだ…一緒に逃げよう…」
『馬鹿だなぁ…トビアスが教えてくれたんじゃないか、この街ではズル賢くて義理堅い人間じゃ無ければ生き残れないって。その賢さをここで見せてよ。』
Aはトビアスの背後にいた青年にアイコンタクトを取る。
次の瞬間、青年達がトビアスを押さえ込んだ。
「ふざけんな！お前ら離せ！！」
「トビアスだけじゃねぇ！俺らも辛いんだ！！」
「Aの覚悟を踏みにじるなよ…！！」
「ッ、A！おい待て！行くな！Aーッ！！」
トビアスの呼びかけに
Aが振り返ることはなかった。
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累 - ネズミはアカン！！wwww (2020年11月12日 0時) (
レス) id: 43f7a9dc20 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - shiroさん» ４回目！？そんな読んでくださったのですか…！！嬉し過ぎます！色々暗いニュースばかりで気が滅入りますよね…。更新頑張ります！ (2020年5月6日 13時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - 面白くて、この感想を書いた後に4回目の熟読をしてきます！世間がコロナ騒ぎで大変でしょうが、更新楽しみにしています！ (2020年5月5日 18時) (レス) id: dc45e12779 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 靜藍さん» ひゃー！なんて嬉しいお言葉！！ピエロも見てくださったんですね！文才だなんて凝縮です…！！でも想像力なら誰も負けない自身あります(笑) 更新頑張ります(^^) (2020年2月25日 10時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - いや〜！ほんと面白いです！！！「ピエロの正体を誰も知らない」も見ましたよ！想像力というか、文才というか、すごすぎます！ (2020年2月23日 17時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2020年1月29日 18時
