58_過去編 彼を殺したのは ページ13
貴方side
「貴様ァ…!!」
「何をしているんですか降谷さん!やめてください!!」
私達の様子を見に来た風見さんが、私の胸ぐらを掴んでいる彼を引き離す。
『殴らないんすか?まぁ、そうなれば訴えますけど』
「上等だァ!!」
「降谷さん抑えてください!」
「許さない…許さないからな!!お前もあの男と同じだ!!」
暴れる彼を、風見さんが呼んだのであろう数人の部下によって連れて行かれた。
静まり返る霊安室
スーツの襟を整える私を、風見さんは冷たい目で見ている。
「花摘、…お前には失望した。」
そう言い捨て、霊安室の扉を閉めた。
『あーあ、みんな居なくなっちゃった。』
私の声だけが部屋に響く
『こんな事になるなら、電波の届かない山へ熊狩りなんて行かなきゃ良かったな。ねぇ、諸伏先輩』
数日前まで、そう問いかければ返事を返してくれた先輩は、
今は胸に穴を開け静かに眠っている。
『先輩…私…!!』
冷たい先輩にすがりつき、私は声を殺して、泣いた。
私に泣いていい資格なんて無いのに
だって、自分で選んで
ふたりを手放したのだから
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ユナ(プロフ) - 更新楽しみにしています (8月24日 8時) (レス) @page30 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます、無理せず頑張ってくださいっ!! (2022年8月26日 23時) (レス) @page30 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続き読みたいです (2022年8月4日 20時) (レス) @page30 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
餅と米(プロフ) - 更新が待ち遠しいっ! (2022年5月31日 0時) (レス) @page30 id: 87d6d54ea2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 作者の仮面タロウです。たくさんのコメントありがとうございます!長い間返信しきれずすみません。作品更新につきましては、滞っていた作品から順番に更新していく予定です。大変長らくお待たせして申し訳ありませんが今暫くお待ちください。 (2022年5月9日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年12月12日 15時