57_過去編 彼を殺したのは ページ12
貴方side
最初は、笑えない冗談かと思った。
でも、目の前にある警視庁の霊安室で横たわる遺体は、彼で
その前に立つのは、
本来ここには居てはいけない人
「お前と一緒に連絡役をしていた公安の人間が、情報を組織に流したんだよ。…お前の端末を使って」
『まさか…』
「俺が調査し直さなければ、今頃お前は言われも無い罪に問われていただろう。
……だが、それでも良かったのかもな。」
その言葉に、諸伏先輩を見ていたの顔をバッと上げ、目の前に立つ彼の顔を見た瞬間、身体が凍りついた。
感情を無くした顔で私にそう告げたその言葉は、まぎれもない本心からだった。
「2日前だ。2日も前にヒロは死んだ。」
「お前、その間何をしていた?この2日間何をしていた?公安の人間は休暇であろうと連絡が取れるようにしておくのが常識だろう。それを…お前は…」
『ゼロ…私は…』
「お前がその名で僕を呼ぶな!!!」
彼の悲痛な声に、私の肩が震える。
「あの日お前が抜けなければ!お前とすぐ連絡が取れていれば!!僕が…もっと早く駆け付けていれば…!!」
そうだ、彼の言う通りだ。
彼を殺したのは…
『知っていました。』
「……は、」
『あの人が先輩や私にジェラシーを抱いていたのも、不審な動きをしていたのも、全部知っていました。』
「全部…!全部知っていて放置したのか!?お前は!ヒロをひとり置いて安全な場所でのうのうと過ごしていたのか!?」
『そうっすよ。』
諸伏景光を殺したのは、私だ。
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ユナ(プロフ) - 更新楽しみにしています (8月24日 8時) (レス) @page30 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます、無理せず頑張ってくださいっ!! (2022年8月26日 23時) (レス) @page30 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続き読みたいです (2022年8月4日 20時) (レス) @page30 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
餅と米(プロフ) - 更新が待ち遠しいっ! (2022年5月31日 0時) (レス) @page30 id: 87d6d54ea2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 作者の仮面タロウです。たくさんのコメントありがとうございます!長い間返信しきれずすみません。作品更新につきましては、滞っていた作品から順番に更新していく予定です。大変長らくお待たせして申し訳ありませんが今暫くお待ちください。 (2022年5月9日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年12月12日 15時