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医者としての信頼2 ページ13

【注意】
人体の欠損表現があります。
苦手な方はUターン推奨
ーーー



ジンさんの身体は数カ所被弾してはいたけれど、全て貫通していた為大きな手術は無く、そのほとんどが傷口を縫う縫合だった。

ただ、受けた傷より深刻な外傷があって…





貴方「右足の指二本はもう…」





この寒さと出血が多かったのが原因で、右足の外側の指2本は凍傷で完全に壊死していた。





ジン「ックク、お前の足を砕いたツケが回って来たのかもしれねぇなァ」

貴方「笑い事じゃないです。」





この人は他人にもそうだが、それ以上に自分にも無頓着だ。

どこか生に関心が無いように思える。

それをどれだけ周りが心配しているのか、ジンさんは知らない。…いや、知らないフリをする。



私の言いたい事を理解したのか、治療が終わった右足を眺めながら言った。





ジン「……この事、ウォッカには言うなよ。」

貴方「心配するでしょうね。」





ジンさんは何も答えなかった。

あのウォッカさんが気付かないワケがないでしょうに…



なけなしの薪を暖炉に入れ焚き上げる。
火の番をしなくても、夜中の内に火は絶えてしまうだろう。

2人分の毛布も、古くて薄い。



ジンさんはというと、そんなのを構う事も無くさっさと簡易ベッドで寝てしまったが、
(問答無用でベッドを陣取るあたり、ジンさんらしい)

いくらジンさんが何度も死線を潜り抜けてきたとはいえ、冷え切った今の彼の体力では、きっと夜は越せない。





ジン「あ?なにやってんだ。」

貴方「凍死するのもされるのも御免なんです。」





ジンさんの包まる毛布の中に本人の許可無く入りこむ

…やっぱり冷たい。

そんな私の行動に対し、ジンさんは拒否する様子はないので、ちょっと安心した。



傷に触らないよう、ジンさんの背中に腕をまわす。

トク…トク…とジンさんの規則的な心音を頬に感じながら、目を閉じる。

聴診器越しじゃない心音は久しぶりに聴いたな…
ジンさんの低い体温に身を預ける。





ジン「抱いてやるほどの元気はねぇぞ?」

貴方「ばか!!」

ジン「っくく」

兄貴の為なら、火の中吹雪の中→←医者としての信頼1



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仮面タロウ(プロフ) - 作者の仮面タロウです。たくさんのコメントありがとうございました!長い間返信しきれずすみません。実は私のうっかりで占ツクにログインできなくなってしまい更新出来ずにいました。移行にご不便かけますがよろしくお願いします。 (2022年4月25日 12時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが気になりすぎます、!待ってます (2022年4月1日 1時) (レス) @page33 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
- 仮面タロウさんのお話、めちゃくちゃ面白くて大好きです!特に好きなのは工藤姉は弟が嫌い!シリーズとミスポッターシリーズです。更新頑張ってください‼︎ (2021年12月31日 23時) (レス) @page33 id: cf1d4c666e (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
心夜 - ハリー・ポッターだけでなく名探偵コナンの夢小説まで書けるとは。素晴らしいです!どちらも大好きなので無理せず書いて頂いたら嬉しいです! (2021年2月17日 21時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月27日 18時

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