絶対にクビにしてやる１【名探偵コナン】【降谷零】

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貴方side



「はい！これで治療はオーケー」


『ありがとう、ナルミ』


「最近怪我多くない？今月これで2回目だよ？」


『はは、次からは気を付けるよ。』







組織での仕事で、普段ならやらないミスをしてしまった。
それも二度



ナルミの言う通り、最近注意力が散漫しているな…気を引き締めなくちゃ

そんな私の顔をナルミはじっと見つめている。









『……なに。』


「A、お花見行こう。」


『…は？』


「丁度桜も満開だし！…そうだ！あべこべじゃない姿で行こうよ！！」


『いや、前にも言ったよね？俺のやってる仕事は人から恨みを買いやすいんだ。いつどこで誰が見てるか…』


「君は一体、何を恐れているの？」


『え、……』









ナルミのその問いに言葉がつまり、答えられなかった。

私が…恐れているのは……









「知ってる？裏じゃ、医者ってのは重宝されるんだよ。利用価値のある人間はそうすぐには殺さないだろうし、いざとなったら自分でなんとかするよ。それじゃあ不満かい？」


『……いや、頼もしい…かな。』


「なら、お花見は決定だね！服は私のを使いなよ！！」


『え"、ホントにすんの。』


「もちろん！とびっきり可愛くしてあげるからね！」









楽しそうにウィンクするナルミに

私はそれ以上何もいえなかった。

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