3 ページ3
貴方side
「コソコソと何してやがる…バーボン」
「そう言うジンこそ、こんな所で何をしているんです？」
どうして、こうなった(白目)
先輩の代わりに、徹夜で眠たい目を擦りながら、会いたくもねぇパワハラ上司と会っていたら、
組織の大幹部様と鉢合わせしてしまった。
情報の入ったUSB渡して来いって言われて接触してたけど…あれ、これ私もやばいんじゃない？
「テメェ、何者だ。まさかサツのまわし者なんじゃねぇだろうなァ…？」
案の定、隣にいたグラサンの…
…魚…うお…ウォ…
あぁ…そうだ、ウォッカだ。
そのウォッカが、私に詰め寄ってきた。
『……この顔で、そう思う？』
マスクをずらせば、納得したようだ。
非常に不本意ではあるが、非ッッ常に不本意ではあるが、少年顔で助かった。
『そこのお兄さんに情報を売ってただけっすよ、サングラスのおにーさん。』
「情報…？どんなモノだ？」
『ん、』
私は、目の前にいるウォッカに手のひらを差し出し、頂戴のポーズをする
「なんだ、その手は？」
『情報欲しいなら、お金ちょーだい。』
「…ッハ！どうやらお前の言った通りだったようだなァ」
「だから、先程からそう言っているでしょう。」
どうやら、私が金が欲しいだけの子供だと誤認してくれたようだ。
どこか煮え切らない様子のジンは、バーボンこと上司さんを睨みつけた後、私の方に視線を向けた。
「…その顔の傷は何だ。」
『あー、コレは…昔、狩ろうとした獲物に返り討ちにあったんだ。ついこの前、念願叶ってソイツの脳ミソぶち抜けたけど』
未だにこの傷見ると自分に腹立つよ
そう、投げやりに言えば、ジンはくつくつと笑い出した。
やめろや、自分でも狩ろうとした獣に返り討ちに遭うなんてダセェって事は痛いほど分かってるんだ。
「面白ぇ…、おいガキ、付いて来い。」
『…え、俺なんかしました？』
「ジン、貴方まさか…」
「そんな男に情報売ってるより、金になる話がある。」
『……なんで俺みたいなガキに』
「俺はお前が気に入った。」
ニヤリと笑うジン。
その背後では、目にハイライトをなくした上司さんが、真顔で私をガン見していた。
…どうやら私、やらかしたっぽい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 876人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります！ (2019年11月29日 23時) (
レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ！！シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです！誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ！！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ；∀；) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2019年11月9日 14時
