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貴方side



「なんで!俺が!不在の間に!いつも騒動を起こすんだ赤井秀一ィィッ!!!」






案の定、戻ってきた上司さんは荒れていた。







「俺が居ぬ間を狙ってるのか!?そうなのか!!?」







赤井秀一が絡む上司さんは、正直ウザいし喧しい。
そう言えば、赤井がFBIのNOCだってバレた時もこの人いなかったな…







『日頃の行いじゃないっすか。』


「あ"ァ!??」


『うわぁ…せっかくの可愛い顔が台無しっすよ。』


「……上等だ、表出ろ。」


『残念〜潜入捜査官は無闇矢鱈に警視庁外に出れないんすよぉ』


「このッ…!いつか絶対にクビにしてやるからなァ!!」


『“いつか”ねぇ、それがいつになるのやら』


「熊狩!それ以上はやめろォ!!」


「……コロス」


「降谷さんも抑えてくださいッ!!!」







その光景を、部屋の隅で若干怯えた様子で見ていた、新人の刑事。







「花摘さんと降谷さんってやばいくらい仲悪いですね…」


「昔はあそこまでじゃなかったんだがな。」


「過去になにかあったんですか?」







まぁ…ね、と当時を知る刑事達は言いよどむ







「…あの人が殉職してからだな、ふたりは変わったのは」


「ちょっと、それ以上は…!」


「いつか聞くことになるんだ。今話したって問題ないだろう。」








その刑事は、少し遠くを見ながら、昔を思い出すように語り出した。








「その殉職した公安刑事は、当時まだ新人だった熊狩の教育係だった。」


「熊狩の教育過程が終わり次第すぐに、その刑事は、潜入捜査の為、とある組織へ潜ることになったんだ。」


「彼の連絡係として選ばれたのが、熊狩だったの。」


「当時まだ新人だった花摘さんが!?潜入中の捜査官との連絡役なんて大抜擢じゃないですか!!」


「潜入捜査官であるその刑事が熊狩を指名して抜擢されたのよ。当初は反対する人も多かったけれど、その刑事の見立て通り、潜入中の連絡も順調に行えていたわ。」


「当時のアイツの仕事ぶりは、目に見張るものがあってな…潜入捜査官との相性もとても良かった。」




「それが、
まさかあんな事になるなんてな…」

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仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時

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