【銀魂】校 則 違 反【坂田銀八】

なんでこうなった ページ30

とは言ったものの、


相手は一回り以上年が違う。
増してや教師ときたもんだ。



浅い恋愛経験しかない私には少々難易度が高い恋となってしまった。









「はあ…いってきます」








心做しか
重たい口を開き、

そう告げ家を出ると、








「おはよーごぜーやす」


「え、なんで総悟…」






あ、やば

思わず総悟って言っちゃった。
いや、というかなんでここに。









「名前久しぶりに呼んでくれやしたね」


「…、」

「まあまあとりあえず歩きましょうや」









ぐいっと引っ張られ
強引に引かれる腕は、なんというか

熱が伝わってきて
ちょっぴり痛くて、



なんか、
胸が熱いや。









「え、あ？ちょ学校行かないの？」


「少し寄り道しやしょう」









そう言って
連れてこられたのは

遊具は寂れて
雑草が生い茂った公園。








「あ、ここって…」



「花火しやしたよね」

「昔みんなで遊んだよね」







ほぼ同じタイミングで
違う答えが出た。


花火…

あぁ、総悟とふたりでやったけ。








「…まあ座ろうぜ」








そういって
腰を下ろしたのはブランコ。

乗るとギィと鳴って
なんだか不安になるブランコ。






「で、何さ」

「お前土方と付き合ってんですかィ」

「なんで」


「昨日手繋いで歩いてやしたよね？」









あぁ、

昨日はあのまま
手を繋いで歩いたんだっけ。


てかこいつ見てたのかよ。








「んな訳ない

私と十四郎だよ？
昔から居るんだから有り得ない」



「それは俺達にも
言えた事だったのか？」




「言えなかったらこんな事になってなかったと思うよ」









・

衝動に駆られ→←ありがとう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す