おわった ページ15
「よーし、
んじゃあ
女子のブラジャーは白ってことで。
これからみんな白で統一なー。」
んな気怠気な声と同時に
授業の終を告げる鐘が鳴る。
そして新八のツッコミも炸裂。
や、やっと終わった。
「…はあ」
とても長く感じた
国語、の時間はあっさりと終わり。
私は席を立つ。
そして神楽が私の元にやって来る。
「お弁当食べるアル！」
「あー…、私ちょっと用事。」
その言葉に
神楽は頬を膨らます。
かわいいなあ、
なんて思い自分の意志がグラつくけど
用事がある事にはあるのだ。
「ごめんって
放課後に何か埋め合わせするから！」
「じゃあ許すアル！
今日は姉御と食べるネ！！」
その言葉に
片手を上げながら
私は教室から出る。
そして向かう先は定番の屋上。
「高杉ー」
「…」
目当てのそいつは呼び掛けには応えずただ視線だけを私に向けて、
「なんだ、」
なんて言う。
「煙草。忘れちゃった」
テヘペロ
とでも言いながら
煙草を強請ると高杉は心底嫌そうな顔をする。
そして煙草を取り出し、
ご丁寧にライターまでくれる。
だけど
私は煙草一本を受け取り
口に咥え、火を強請る。
これまたため息をついて
高杉はライターの火を灯す。
「ふう…あんがと」
「あぁ」
あぁ、
甘い香りのする煙草だ。
煙草を吸い始めたのは
沖田と別れた頃から。
目の前に手を繋いだ持田さんと沖田が歩いていて見たくなくて空を見上げた。
そしたら屋上から、微かだけど煙が見えた。
好奇心半分、
その場から逃げ出したいの半分で
煙の元へと走った。
そして元は高杉。
ううん。正確には高杉の煙草。
「へえ、
いい匂い。
煙草の甘い香りなんてあるんだねー」
「…吸ってみるかァ？」
“ゲホッ…っう…、いてぇ、喉っ”
“…やめとけ”
“で、でも！”
“？”
“美味い、ね”
完全なる強がり。
目には涙を浮かべて
顔をひきつらせながら私は笑った。
そんな私を見て高杉は一瞬、面食らったような顔をしてそして笑った。
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高坂美月 - 銀八かっこよすぎ!!!すっごく面白かったです!!! (2018年2月6日 23時) (
レス) id: c784d663da (このIDを非表示/違反報告)
愛呼(プロフ) - 腐女子さん» そのお言葉すごく嬉しいです！小説書いててよかったと思えます（ ; ; ） (2017年12月27日 20時) (レス) id: fcd4de5c94 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 一生このお話のこと、忘れません！ (2017年12月26日 13時) (レス) id: 68d8480e55 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - なんか、感動しました！ (2017年12月26日 13時) (レス) id: 68d8480e55 (このIDを非表示/違反報告)
愛呼（低浮上）(プロフ) - 桜咲美羽さん» のろのろとほんとに申し訳ないです(｡-_-｡) 優しいお言葉ありがとうございます！！！ (2016年7月4日 22時) (レス) id: a0e7a8014a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杉田.愛呼 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiko55185/
作成日時：2015年8月1日 23時
