蝶が55匹 ページ8
A「私はココから余程の事がない限り出ていかないよ。むしろ出て行くわけないよ。こんな素敵な場所滅多にないんだから。」
Aが空を見上げながら微笑んで言う
A「でももし、この街の人達が私に出て行けと言うのなら私は出て行くかもしれないね。」
カミロ「そんな訳ないだろ。Aはエンカントの人たちをいつも喜ばせてる。そんな人間に街の人が出て行けと言うわけないだろ。」
カミロの顔は何時もみたいに呑気だが、声が何処か真剣だった
A「そっか、嬉しいな。そう言って貰えて」
Aは優しく微笑んでカミロを見る
A「今日は楽しかったよカミロ、ありがとう。」
Aがカミロに言う
カミロ「こちらこそ。」
夕日に照らされた2人がお互いの顔を見合い笑い合う
そして2人はそれぞれの家へ帰っていく
Aはいつも通りご飯を食べ、お風呂に入り1人で寝る。
そして人よりも早く起きるそれがAの当たり前だった。
でも昨日といい今日の夜といい、何故か寝付きが悪い。夜中に何度も目覚めてしまう。
これもあの子の言葉のせいだろうか。体が怯えてすぐに目を覚ましてしまう。
Aは下に降りて水をコップ一杯飲みほし、またベットに戻り横になるそしてまた強く目を瞑る。
A「ママ...？これは何？」
「これは飴って言うの。甘くてとっても美味しいのよ。」
A「へぇ！そうなんだぁ！」
「ひとつ食べてみて。噛んじゃダメよ。とっても硬いから」
母親が私にピンク色の飴を口に運んでくれる
甘い味広がる。イチゴというものらしい。
あの時の母親の顔はすごく優しそうに愛おしそうに私を見ていた。顔は分からないが、口元だけは見えていた。
母親との時間はとても楽しかった。いつも母親が自分の元に来てくれるとなると、みんなにいじめられたり罵声を浴びせられることなんて我慢できた。
母親は何時も色んなものを持って来てくれる
ぬいぐるみやお菓子、私が知らない物を持ってきては教えてくれる。私は絵本が大好きだった
母親が1冊だけ絵本を持って読み聞かせてくれた。
あの時間はとても楽しく幸せだった。
私はその絵本だけをずっと大切にしていた何回も読んだ。
それでも私は飽きず何回も何回も読み母親にも読んでもらった。
「Aは他の本を読みたいとは思わないの？」
A「ううん！これがいいの！」
私は無邪気な顔で母親にそういう
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よよよ - 続き楽しみでーす！！！！！！！！！！ (12月17日 15時) (
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作者名：バスタオル | 作成日時：2023年11月30日 1時
