(encanto)miraculous butterfly2(奇跡の蝶) (ページ2)

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蝶が49匹ページ2

あ〜今日も殴られるのかな...

なんて考えながら彼と同じ方向に向かって歩く。

怖いな...痛いな...嫌だな...

恐怖が積もる、私の手はいつの間にか震えていた。

あぁ...もう終わりなのかなそんな事を考えながら彼の元へ帰る

彼は相当怒っていた。

私を何度も怒鳴りつけ、何度も拳を振るう

私はそれを黙って耐えるしか無かった。

そしてカミロとAちゃんは付き合った。

私は正直あまり嬉しくなかった。

彼が怒り狂うからだ...

彼は何度も何度も私を殴り暴言を吐く。

すると、彼は急にピタリと私を殴るのを辞めた。

何かを思いついたような顔をして私を見る

「利用出来るもんは利用しねぇとな...」

彼が私に言い放ったのは、カミロとAの間を引き離せと。

「え、でも...」

彼に少しでも反論しようとすると彼の顔がさっきの顔とは豹変し、私を冷たい目で見る。

「は、はい...」

私は増えた傷をファンデーションで隠し、賑やかなマドリガル家に足を踏み入れる

私はカミロくんを見つけこれ以上無いくらいの演技でカミロくんに話しかける。

カミロくんは私が周りの女の子と同じように見えていて、嫌そうな顔をして私を見る

私は夜あって欲しいとカミロ君に伝える、来てくれなくて構わないとりあえずAちゃんとカミロくんの仲を引き離し、楽になりたかった、今はどうにかして、嫌な女を演じ切る

そして、カミロくんとAちゃんが2人きりになっている時の様子を観察する

Aちゃんはフードを取り、素顔を明かした、

その顔は傷ひとつ無く、綺麗な宝石のようだった。

アザや傷だらけな私とは違い、羨ましく感じた。

2人はお互いの顔を見て笑いあっていた、とても幸せそうで、まるでお互い悩みなんて無いくらいの笑みだった...

私はこんななかのいい2人を引き離そうとする彼に初めて怒りが湧いた。

「許せない...」

私の声は誰にも届かなかった。

私は1度家に帰り、状況を彼に報告する。

彼は次の策を私に出した

「あの女はな、人殺しの家族なんだ。それをあの女の言い放って脅してこい。」

「え...Aちゃんが？人殺し？」

あんなに子供たちや街の人たちと仲良くしているのに、どうしてがAちゃんが人殺し？

驚きが隠せなかった。

彼に言い放たれ、私はとっくにパーティが終わったマドリガル家の家の前でほうきを動かしているAちゃんの方に行き心無い言葉を浴びせる

Aちゃんの顔は怯えていた。