62話 粘土 ページ18
宗三side
最近、歌仙が美桜の芸術性を高めたいと言って
小麦粉で出来た粘土を買ってきた
色とりどりで柔らかく、
捏ねたり丸めたりして遊ぶらしく
しかも、小麦粉で出来ているので
万が一口にしても安心らしい
まぁ、あまり好ましくはないようですが
美桜はそれが今一番お気に入りらしい
燭台切が作ったぬいぐるみに見抜きもしないほどにだ
彼が人知れず泣いていたのは、まだ記憶に新しい
どうやら、小夜も粘土を気に入ったのか
僕よりも美桜と一緒にいる方が長い
正直なところ、それはそれで寂しいのですがね
楽しそうにしているから、何も言えませんが
だから、仕方なく三日月や小狐丸の
お茶会に付き合ってあげているのです
そう、仕方なくです
ほぉ、今日のお茶請けは最中ですか
おそらく、歌仙や燭台切の手作りでしょう
これは食べないで、後で小夜と一緒に
いただきましょうか
すると、パタパタッと足音が聞こえてきた
音の軽さから、短刀でしょう
もしや、小夜…?
と、僅かに期待をして振り向くと
何やら大切そうに抱えた小夜と美桜がいた
『そーしゃ!』
小夜「兄様、美桜と一緒に作ったの」
と見せてきたのは、粘土でできた僕だった
小夜「美桜がね、兄様を作ろうって言って…
一生懸命作った」
一瞬何か分からないものの色味は僕であったので
僕で間違いないでしょう
これはまずいですね
今にも泣きそうです
お小夜と美桜が一生懸命作ってくれたのですね
しかし、三日月や小狐丸がニヤニヤしながら
こちらを見ているので泣けませんね
だから、ギュッと2人を抱きしめた
そして言った
ありがとう
と
ああ、僕はなんて幸せな者なんでしょうか
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作者名:レイン | 作成日時:2017年12月9日 20時