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20 Jr.side ページ21
いつもの様に眠りについて、目を覚ますと真っ白の一点の汚れもない天井が目に映った。
そこは間違いなく前にいた僕の部屋で
僕は皆の元に速く戻りたくて考える前に行動していた。
50階建てのマンションの屋上に行き、躊躇うことなく飛び降りた僕は彼等があの時の様に助けに来るのを待った。
彼等が現れると僕は一瞬、安心したが
その安心は束の間に過ぎなかった。
急降下して行く僕の身体。
空へと、ユートピアへと向かう彼等。
飛びゆく彼等と落ちゆく僕が交わることなどない。
彼等が飛ぶ上空へと手を伸ばすが彼等との距離は遠ざかるだけだ。
『助けて……』
僕は…
彼等と一緒にいたい…
溢れ出した一滴の涙さえも空へと向かうけれど
僕の身体は更に急降下していく。
お願い…………
『1人にしないで………』
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作者名：Seira | 作成日時：2016年3月24日 19時
