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「南沢さんが抜けたのがやっぱりショック？ 」
「まぁ……分からなくもないですけど。南沢さんは倉間君と同じストライカーで、ある意味目標みたいな物でしたし」
「うるせぇ」
ギロリと睨まれる速水さん。ついでに私。(近寄っただけなのに。)
「お前らも南沢さんも！ これでいいのかよ……」
「と言うと？ 」──浜野さんが相槌を打つ。
「万能坂中の奴らにあんなに馬鹿にされて、このままで悔しくねぇのか？ 俺はアイツらに勝ちてえよ」
「ふーん。でもさぁ」
「だったら勝ちましょう！！ 」
松風君が浜野さんの言葉を遮って続けた。
「皆で力を合わせればきっと出来ます！ そして優勝してフィフスセクターを倒しましょう！ 」
「それが出来れば苦労はしませんって……」
「え？ 試してみない内から何の苦労を？ 」
速水さんが私の疑問にうぅと小さく呻く。
「倉間先輩！ サッカーもそうしてほしいって思っている筈です！ 」
「うるせぇ！ 勝っちゃ駄目なんだよ！ ……それがルールなんだ。いい加減分かれって」
「まぁ、現実そんな上手い事いかないってね」
「君達も、あまりフィフスセクターを怒らせる様な事しないでくださいよ」
「フンッ……」
「あぁっ」
倉間先輩が荷物を持って部室を出ていくと、続々と他の先輩達もそれに続いてしまった。
「……行っちゃったね」
「うん……」
部室には三国さん、神童先輩、私、松風君、霧野さん……って、あれ？
「霧野、お前」
「ッ、神童……期待させてすまない。俺はまだ、お前達みたいに……」
「あ、あぁ。気にするな。……だが、俺はお前とまた一緒に、本当のサッカーがしたいと思ってる。覚悟が決まったら、声をかけてくれよ」
「……ああ」
少し遅れて出ていこうとする霧野さんだったが、突然外から誰かが入ってくる。西園君と葵ちゃんだ。
「あ、おかえりなさい！ 」
「ただいまー！ 万能坂中の秘密、目金さんから貰ってきました！ 」
「待ってました〜！ 」
西園君と葵ちゃんの二人は、音無先生に頼まれて目金さんという方に会いに行っていたのだ。
「ありがとう二人共」
神童先輩がその万能坂の秘密が記されているという書類を受け取ると、黙読しはじめる。読み終わると私達にも見せてくれた。
『★☆万能坂の秘密☆★
ＢＹ︰メガネハッカーズ』
「これ大丈夫なのか？ 星とか、グループ名みたいなの書いてあるけど……」
霧野さんが不安げに言う。
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やに(プロフ) - 杳覇さん» くらちゃんコメントありがとうございます(^^) 頑張りますー！ あと早速誤字やらかしているので、読み直し徹底して行きたいと思います恥 (2021年7月12日 10時) (
レス) id: 73f24c4202 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - よっしゃ新作きたーー！！！ あああ一話目から面白そう……！！ え、え、めっちゃ楽しみです……！！ 更新待ってます！！ あとその、「急な転向」って「急な転校」ではないでしょうか……！ (2021年7月12日 10時) (レス) id: 7468c0248e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やに | 作成日時：2021年7月12日 10時
