私の音2

これからのこと79 ページ46

私達のチームの発表が終わるとマスターから本当絶賛の嵐だった。

　誰一人として怒られることもなく本当よくやったと褒められた。


『特にAのインパクトが…凄かった。

　キリングパートもラップも出来るなんてしかも、動線が1回もぶれてなかった！』


　ダンスもラップも褒められて思わずニコニコ笑ってしまう。


その後今までの成績表という事でマスターから直接成績表を受け取った。

――――――――――
　皆で練習室へ戻り早速成績表を開いて見るとマスター達からの文字が綴られていた。

「Aへ。
貴方を最初に見た時に感じた感情は2つでした、1つはこれから受ける批判に耐えられるか。
　2つ目はここじゃなければこの子はすごく輝く可能性を持っていそう。


　そう思っていました。
　でも、ステージ上や練習中の貴方の姿を見てそんな不安や思いはかき消され、あぁ、早く次のステージが見たいもっと歌を聞きたいと思わせてくれた練習生です。

　私に新しい可能性を見せてくれてありがとう。」

「Aはすごくよくやっていたよ。

　男の子ばかりの空間で普通に生活するだけでも大変だっただろうし、練習量も尋常じゃない。

　きっと私達には推し量れない苦労や努力があったと思う。
　それでも、毎回のステージ期待以上のものを見せてくれていたのは紛れもない事実だし、実力も申し分ない所か何故デビューしていない？と思うくらい。

　僕が見てきた練習生の中で1番努力を惜しまずにステージの事だけを常に考えている練習生を見たのはAが初めてで、これからどんな音を紡いで行くのか楽しみです。

　本当に良くやったよ。」

　ソルジ先生とヨンジュン先生のメッセージを読んで涙が止まらなくなった。

　――インタビュー――
　「あー…マスターの方達には技術面は勿論、メンタル面でもすごく支えてくださって…

　メッセージを見て私がやってきた事は間違っていなかったんだと思うと涙が止まらなくなってしまいました…」

　――――――――――――――――

　

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