【転生】還る場所は。−3−【EXO】

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翌日いつもよりはやく、テミナと練習していた時のように3時間も早くレッスン室に行くとそこには先客がいた。

ベッキョニヒョンとジョンデヒョンだった。



2人の姿を見たときにテミナとの光景が蘇る。

昨日ヨリヒョンはあんなことを言っていたけれど

こんな場面を見てしまった僕は




この2人とデビューしたい




って更に強く思ってしまうんだ。

随分と前のことを2人を通して思い出していると

どうやらしばらく見つめてしまっていたらしく

気づいたときには2人が心配そうにこっちを見ていた


いけない、いけない


『おはようございますヒョン。どうでしたか？今日のレッスンで不安なところとか、ありますか？』


そう聞くと2人は昨日のような暗い表情になる。
やっぱり昨日できなかったんだな。


そう思っているとベッキョニヒョンがごめん。

そう一言呟いた。


『なんでヒョンが謝るんですかw何も悪いことしてないじゃないですか！』


安心させるために笑って流していると再びヒョンはぽつぽつと謝り始める。




昨日誘ってくれたのに断ってごめん。


ダンスができなくてごめん。


マンネなのに気を遣わせてごめん。


急に入ってごめん。


デビュー組に来てごめん。





そう言うベッキョニヒョンの横で一緒になって謝るジョンデヒョン。

心が痛くなった。


足を見ると膝が赤くなっていて、昨日どれだけ出来ていなかったステップを習得しようとしていたのかが分かる。


こんなに頑張ってて、同じ目標を目指すヒョンが

どうしてこんなに萎縮してるのか

そんな空気を作っているのが自分たちだと痛感して

涙が出そうになった。


『ごめん、じゃなくてありがとう、がいいです。』


そう言うと2人が顔を上げる。

『年数は関係ありません。本当に。僕が2人の味方になるから。これからもずっと。だからまずは出来ないところをできるようにしましょう。3人で。』


僕の大好きなオニュヒョンならきっとこう言った


そうして完全にふっ切ることは出来なかったものの、レッスンまでの3時間で2人はある程度ステップに余裕が出るようになっていった。


難しかったステップが徐々にこなせるようになって、その度に2人がハイタッチをするようになって。



そのときに2人が浮かべる笑顔はまさにステージに立つアイドルのようで


僕は10人が2人を否定しても、最後まで守り続けようと思った。



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