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個室に入るや否、ヒョン達が矢継ぎ早に質問してくる。
『ちょっとwここ病院!静かに!』
Be quiet!と英語でも言うとみんな息を呑みながらも黙ってくれた。
『え〜今回のことは僕の不注意です。』
違う、と否定するヨンミンヒョンを目で制して
それから僕はメンバーに今日あったことを全て話した。
僕を襲った子が"幼馴染の女の子"と言うこと以外を
『いやぁ〜、まさか僕にもサセンがいたなんてね』
参った、なんて言っていると近づいてくるルハニヒョン
LH「怖かったよね、近くにいれなくてごめんね」
泣きながら言うヒョンを皮切りにベッキョニヒョンが僕の頭を包み込んだ。
BK「足は治るんだよな?いつ合流できるの?」
CY「そうだよ俺!Aがいないと無理!」
『"大丈夫、傷は塞いだからリハビリすれば踊れるって、…できるだけ早く治すからw"』
感情を殺して必死に言うと隣で全てを知ってるヨンミンヒョンが苦しそうな顔をしていた。
だけどそんなヒョンの顔を見ているメンバーは誰もいない。
最悪の事態なんて考えたくないみんなは僕の言葉をそのまま信じてくれた。
明日も朝からメディアへの出演があるヒョン達は病院の下に控えているマネヒョンの車で帰ることに。
また来るから!と手をブンブンと振るタオやセフナを見送り、2人だけになった病室で視線をヨンミンヒョンに移すと目には涙を溜めていた。
『やめてよヒョン。さらに顔ひどくなってるよ』
「おっ前、こんな時までそんな…っ…」
耐えられず机にあるティッシュを渡すと大きな音を立てて鼻をかむ。
『ヒョン、僕SMを辞めてアメリカに行く。』
ヒョンが落ち着いた頃にそう呟くと
少し考え込んでわかった、と言ってくれた。
その場でまずは僕が病院に運ばれた、とだけ連絡を受けていた両親に説明をすると
すぐには一緒になれないけど
父さんが会社に頼んで3ヶ月後にアメリカで会って
その間僕は父さんの知人を頼り、アメリカに滞在することになった。
またお金がかかる、と謝ると優しい言葉をくれるオンマやサク。僕はきっとこの家族に頭が上がらない。
親との話も決まり、イ先生にも紹介状を頼んだ。
この調子だと早くて1週間後には僕はアメリカにいる。
そんな現実に狼狽えながらも
明日、退社のためにも本社へ行こう、とヨンミンヒョンとその日は別れた。
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さらん(プロフ) - えみさん» えみさんコメ感謝です!地味に頑張ってるところを見て頂けてとても嬉しいです。未熟ではありますがこんな優しい言葉を頂けて、ゆっくりですが頑張って書いていきます! (2017年10月30日 15時) (レス) id: 68914b8ae3 (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - サクカホさん» サクカホさんコメ感謝です!語彙力が少なくて、通知が怖かったんですが暖かい言葉に感動しています。SMF多いので絡ませ方が大変ですが頑張ります!は〜い^ ^ (2017年10月30日 15時) (レス) id: 68914b8ae3 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - 久しぶりに続きが楽しみなお話を読みました。SHINeeやEXOの過去のことをよく調べられているので、違和感なく、楽しく読むことが出来ました。私生活もお忙しいかと思います。お体に気をつけて、更新心待ちにしています。 (2017年10月30日 0時) (レス) id: 67b0dc7b99 (このIDを非表示/違反報告)
サクカホ(プロフ) - 楽しく、感動しながら読ませていただいてます。これからのSHINeeとのからみやEXOとのからみ、他のSMFとの絡みなど、勝手に楽しみにさせてください(笑)ゆっくりと無理のないペースで更新してください! (2017年10月29日 22時) (レス) id: 54d85dce43 (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - Donさん» ああぁドンさんありがとうございます…気長に…嬉しいです(涙)続き、しっかりと考えて書いていきますね…! (2017年10月18日 22時) (レス) id: 68914b8ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さらん | 作成日時:2017年10月16日 15時