【転生】還る場所は。−3−【EXO】

35.番外編 ページ2

2011.2


デビューも決まって新年を迎えた2月。


僕はこのビッグニュースを抱えて日本に帰国した。


時々夏休みなんかにテミナとオニュヒョンと家に遊びに行ってきたけれど今回は3週間と長期でお休みを頂いた。


家に帰ると既に単身赴任を終えて日本で過ごす父さんと、小学生になったサクが両手を広げて出迎えてくれた。


三半規管が未熟だったサクも先月手術をして、薬を忘れず飲めば、飛行機にも乗れるようになった。

これで韓国にも行けるよ！と嬉しそうに話すサクはやっぱり兄弟で、肌の白さや目の形は小さい頃の僕にそっくりだった。


『《そういえば僕、来年デビューするよ》』
※《》日本語

父さんにも分かりやすいように日本語で話すと家族全員が嬉しそうに抱きしめてくれた。


1度デビューを逃した時もビデオメッセージなどで応援してくれたオンマや父さんにこれで恩返しができると思うと今から楽しみになってくる。


父さんに次はいつ帰省できるのか聞かれて、


多分、デビューしてからは忙しいし、デビュー前もやることがあるからできてあと1回かな。

と言うと、オンマも父さんも寂しそうだったけれど、サクが嬉しそうに

"僕たち3人がヒョンに会いに行くよ！"

なんて言うものだから、一気に空気が和らいだ。


そして、これから連絡がこまめに取れるようにと最新のスマートフォンを僕にくれた。


これを使えばビデオ通話が簡単らしく、国際電話でお金がかかる、と言っても

父さんは気にするな、と笑顔で頭を撫でてくれた。



そうした幸せな日々を過ごして、韓国にも戻り、ミヨンやヨナヌナにスマートフォンを自慢すると

ミヨンは羨ましがって、ヨナヌナは楽しそうに拍手をしてくれた。


こんな日々が続けばいいと思う半面、はやくデビューして、僕の周りの人が僕を誇らしく思ってくれるようになりたいという気持ちも一層強くなった。



※追加！
練習室にスマートフォンを持って行ったら、みんなから連絡先を渡されて、その日のうちにジョンイナを通じてSHINeeのヒョン達からカトクが来ましたとさ




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