Snow and blood 9 ページ18
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【ブーーー】
突然、館内放送のアナウンス音が鳴る。
神倉「中堂さーん。UDIラボの中堂系さーん。
放送を聞いたら……」
中堂「何だ？」
聞き慣れた所長の声に首をかしげる中堂さんに、
ことの急を伝える。
香坂「多分バレたんですよ、666番の件」
三澄「大至急ですよ！？いいですね？繰り返します、中堂系！」
放送が切れると、中堂さんはドカドカと歩きながら三澄さんに言う。
中堂「なんで検査会社に遺体番号教えたんだ」
三澄「担当者がシステムに登録できないって困ってたんです。他の番号ふるわけにもいかないし」
中堂「バカか」
そして、先程広げていた地図を片付ける中堂さんに三澄さんが反論する。
中堂「バカはそっちです！外部の業者に出せばよかったじゃないですか。脇が甘いんですよ」
中堂「…ソファーの裏にボックスケースがあるから取ってこい」
三澄「取って来い？」
中堂「現地の海水サンプルが入ってる。あれがないと調べられない」
いつまでも上から目線の中堂さんに三澄さんはゆっくり溜息を吐く。
三澄「香坂って何でこの人と長く班組めるの…」
香坂「え……」
気にしたことないな…。
そもそも、UDIを辞める理由もなければ辞める気もない。
中堂「俺が行けないんだから仕方ないだろ」
三澄「……命令ですか？」
中堂「き、き……協力を……要請する……」
三澄「了解です」
香坂「はい」
あの中堂さんが協力を求めてるのが珍しくて、
思わず笑みがこぼれる三澄さんを微笑ましく思いながらラボに戻ると、所長が三澄さんに声をかける。
神倉「三澄さん！これ見てよ。666番の検査が上がってんの！中堂さん何やってんだか」
三澄「えっ！何ですか、それ」
神倉「これ以上始末書増えたら堪んないよな〜どこ行ったか分かんないんですよ」
三澄「あら〜本当に困った人ですね」
言葉の白々しさに笑いが出そうになるが、
その隙にソファーの裏のボックスケースを拾う。
三澄「へぇ〜ちょっとお先失礼します」
香坂「あ、私も」
神倉「お二人さん？」
怪しいと思われたかなぁ、と思いながら、そそくさとUDIを去った。
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伊織(プロフ) - ミルキさん» 読んでくださりありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいのですが、やはりこの作品は、私が試行錯誤を繰り返し、誇りのあるものです。どのくらい参考にされるのかはわかりませんが、作者としてはあまり、気持ちの良いものではありません。本当に申し訳ないです。 (2018年3月31日 14時) (
レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - この作品を参考にして 作品を書いてもよろしいでしょうか？オリジナルも少し書きますが… (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ミルキさん» どうぞ！何ですか？ (2018年3月30日 22時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 伊織さん» 質問してもよろしいでしょうか？ (2018年3月30日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - Kanaさん» 嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります(*^^*) (2018年3月20日 23時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 x他1人 | 作成日時：2018年3月5日 22時
