Snow and blood 6 ページ15
Side →kousaka
それから、中堂さん以外は会議室にいた。
久部君が疑問を投げかける。
久部「……結局、自 殺だったんですか?事故だったんですか?」
香坂「まだ判断出来る材料はなかった」
久部「採取した胸腔液のプランクトン検査をして、海水じゃなく淡水だったとしたら他殺の線もありますよね?」
神倉「他殺!?」
久部「家の風呂場とか、川の中とか。別の場所で水に沈めて海に捨てた可能性もあるじゃないですか」
東海林「推理ドラマあるある」
神倉「自分で飛び込んだと目撃されてるんですよね?」
久部「その目撃証言が嘘なんです。犯人はその目撃者」
東海林「よっ、ヘッポコ探偵」
久部君が推理を述べると、東海林さんが合いの手を入れる。
それでも一生懸命やってんだから、 ヘッポコはかわいそうだけど。
三澄「でも、海水か淡水かどちらで溺死したかはプランクトン検査するまでもない」
久部「えっ?」
三澄「心臓血の電解質濃度どうだった?」
香坂「左のほうが濃かったです」
三澄「じゃあ海水だね」
香坂(コクン
分かりかねた表情をする久部君に、説明を加える。
香坂「海水で死んだら左室血の電解濃度が上がる。逆に淡水で死んだら電解質濃度が下がる。
つまり果歩さんは海水で溺死した」
東海林「ヘッポコ探偵撃沈〜」
久部「ヘッポコ言うのやめて下さい」
香坂「念のために胸腔液を、プランクトン検査に出してもいいかもしれないです」
神倉「もうやめましょう!このご遺体は解剖してはいけないご遺体だったんですよ!遺体番号……」
所長は遺体番号を確認しようとすると、東海林さんが横から答えた。
東海林「666番」
神倉「うわ!オーメンオーメン、あっ、知らないんだ。666番は欠番!」
欠番と言い切る所長に久部君が質問する。
久部「欠番とかあるんですか?」
神倉「初めてですよ!明日から理事会への説明やら保健局への言い訳で大変です。二度と同じことが起きないように対策まとめないと。皆さん、資料作成手伝って下さい」
所長の言葉に、みんな席を立つ。
気持ちはひとつ、『面倒だ』
三澄「あれ、あっ、あそこ汚れてる」
東海林「久部っち検査手伝える?」
久部「ああ、手伝います」
三澄「あ〜掃除しないと」
神倉「掃除って何?いっつもしてないじゃない、もう〜」
香坂「中堂さんからの仕事終わってないんで」
神倉「あーちょっと!香坂さんまで!」
香坂「終わってないの事実なんで」
神倉「…え、、」
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伊織(プロフ) - ミルキさん» 読んでくださりありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいのですが、やはりこの作品は、私が試行錯誤を繰り返し、誇りのあるものです。どのくらい参考にされるのかはわかりませんが、作者としてはあまり、気持ちの良いものではありません。本当に申し訳ないです。 (2018年3月31日 14時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - この作品を参考にして 作品を書いてもよろしいでしょうか?オリジナルも少し書きますが… (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ミルキさん» どうぞ!何ですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 伊織さん» 質問してもよろしいでしょうか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - Kanaさん» 嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*^^*) (2018年3月20日 23時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 x他1人 | 作成日時:2018年3月5日 22時