デッサン人形とブルーな王子:kwkm ページ10
kwkm_side
俺の彼女は、よくオフィスに出入りする
自分としては多少メンバーと話すくらいならいいのだが嫉妬心が芽生え始めていると最近自覚した
だが彼女はライターでも何でもない、職業は漫画家だ
オフィスに来る理由は…
｢拓郎、お弁当！｣
毎日昼になると、手作りの弁当を俺に届けに来るのだ
まあ、理由はそれだけでは無いのだが
『ありがと…で、進捗どうなん？』
｢ゔっ…やばいから今日も頼りに来たんですよっと…あ！須貝さん！｣
そう、俺の彼女Aはあろうことか須貝さんをデッサン人形代わりにポーズを取らせて撮影しては帰るということをする
『おーAちゃんじゃーん！今日もモデル、やろうか？』
｢はい、お願いします！｣
毎度、パソコンの画面とAと須貝さんのやり取りを目で交互に見つめる
…須貝さんは俺よりもスタイルがいい、身長差的にも少女漫画を描く上でとても参考になるのだという
とはいえ距離が近い、恋愛漫画家である以上仕方が無いで済まされないくらい俺の心は嫉妬とか動揺とかでごちゃ混ぜになっていた
『川上…？』
ふと、福良さんに声をかけられて振り向くと
福良さんは俺を見て｢うお｣と小さく声を出した
『…彼女に声、かけなくていいの？』
『いつもの事ですし、俺やと協力できひんから…仕方ないですよ』
『うーん…そうとも限らないと思うんだけどなあ』
俺がため息を着いたのに、福良さんは予想外の返事をした
『どういう事ですか…？』
『須貝さんが協力してるのはポーズでしょ？だとしたら川上はシチュエーション…言わば表現を良くする為に協力してあげられるんじゃないかなって、恋愛漫画ならトキメキとかドキドキする事って実体験があればよりリアルに描かれるんじゃないのかなって思うんだけど』
福良さんからの言葉に、俺はポカンとした
なぜこの人はそんなにも恋愛漫画とかに詳しいんだ…？と思っていると更に後ろから
『福良さん！これ言われてたオススメです』
山本が両手に少女漫画抱えてやってきた
…話によると、ハマっているらしい
『トキメキシチュエーションですか！川上さんかっこいいから絶対やるべきですよ！定番の壁ドンとか床ドンとか…顎クイとか！』
山本は俺の腕をつかみ、福良さんも含めて無理矢理の作戦会議に参加することとなった
俺の嫉妬心を置いてけぼりに、ときめかせるという目的だけで話は進んでった
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
