【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】

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今日は始業式で、クラス替えの日でもある。

クラスに行くと女子たちの黄色い声が上がる。

慣れたことだ。

俺は声をあげた子たちに軽く手を振る。

するとその子たちは頬を赤らめた。

見慣れてる。

そして席に着くと周りに人がわらわらと集まってきた。

鬱陶しいんだよね。

正直。


「……〜が〜〜で」


「……うん、そうだね」


だから適当に相槌を打つ。

そうしていると背が高めの男子と少し背が高めの女子が入ってきた。

ん？男子って岩ちゃんじゃん。

やった、からかえる。

え？性格悪い？そんなこと言わないでよ。

で、隣にいる子誰だろ。

見たことのあるようなないような。

見ると岩ちゃんは俺を見て苦々しい表情で何か言っていた。

周りがうるさすぎてよく聞き取れないが。

あ、そうだ。岩ちゃんからかう方法発見。


「はろー、岩ちゃん。ん？隣の子は誰かな。もしかして彼女？！

そんな。俺より先に岩ちゃんに彼女ができるなんて。及川サン驚きー」


すると隣にいた子はそんな俺を見て岩ちゃんに訊いていた。


「ねえ、あのアホ毛の立ってる、頭悪そうな女子に囲まれてた人、誰？」


ん？こんな子初めてだよ。

この子面白いじゃん？


「あ、ごめん。いまのだと誤解を生んじゃうね。

もう一回いいなおすよ。

あのアホ毛の立ってる、女子に囲まれてた頭の悪そうな人、誰？」


そのあともう一回岩ちゃんに訊いていた。

すると岩ちゃんは吹き出して笑っていた。

ひどいなぁ。


「及川にそんなこと言うヤツ初めてだわ。

って、あいつは及川。及川徹。

バレー部だ」


そのあと軽く挨拶したら、軽ーく避けられたや。

この子面白い。前の席だし。観察しようかな。

とか言って飽きちゃうんだろうな、俺。

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