大倉くん ページ37
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「A先輩ー!
おはようございます!」
元気に声をかけてくれるのは後輩の大倉くん。
高身長で顔も整っていて、運動神経も良し。
きっと彼のことを好きな女子は学校ないに沢山いるだろう。
一見なんの接点のない私たちがどうして、こうやって挨拶を交わす中になったかというと…
「じゃあ図書委員会、やりたい人いますかー?」
「図書委員会って放課後残らなあかんのやろ?」
「いやや〜」
「はい」
「Aちゃん、やってくれるん?」
「うん、ええで。
私本好きやし」
委員会を決めるホームルームで一番面倒な図書委員会を引き受けたことがきっかけ。
大倉くんはその図書委員会の当番で一緒になったのだけど、
彼は本が好きとかそういうことではなくて、単純にジャンケンで負けてしまったらしい。
いつもだるそうに図書室にやって来て、適当に時間を潰していた。
最初のうちは。
特に私も話すこともないので、本を読みながら、時々やってくる貸出希望の生徒の相手をしていた。
そんなある日、大倉くんが話しかけてきた。
「先輩いつも本読んでますけど、どんなの読んでるんすか?」
彼と私はただ同じ当番で、少しの間一緒にいるだけの関係。
特に私は人見知りだったし、自分から話しかける勇気なんてなかった。
だから大倉くんから話しかけられた時、すごく驚いた。
目を丸くして慌てていた私に大倉くん笑ってたっけ。
「せっかくこうして一緒にいるんやから仲良うなりたかっただけです。」
って。
それから私達は本当に仲良くなった。
彼は本が好きではなかったけど、私が勧める本は必ず読んで感想を聞かせてくれた。
話をするのは放課後だけではなく、学校ですれ違った時も大倉くんは気さくに声をかけて、それがすごく嬉しかった。
だからこの気持ちが恋だなんて、気づくのに時間はかからなかった。
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます!非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います!間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年2月12日 23時