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深「もしもし?」

「あの…お疲れ様です。」

深「Aさん」

「さっきの電話…気になって
いきなり電話してごめんなさい。」








電話の相手の声に安心して気が抜けた。
昼間聞いた時と何ら変わりのない声でAさんは話している。
そんな彼女はまだ外にいるのか、どこか歩いているみたいだった。








深「あ…いや、俺こそごめん。
邪魔しちゃ悪いなって思ってさ。」

「いえ。
何かあったから電話くれたんですよね?」

深「…なんもないよ。
声聞きたかっただけ。」

「そうだったんですか…」

深「Aさん今どこ?まだ外?」

「はい。
駅から帰ってるとこです。」

深「どのへん?」

「え?あの…、公園の辺です。」

深「向かいにコンビニあるよね?」

「ありますけど…」

深「そこで待ってて!」








考えるよりも先に体が動いてた。
鍵とスマホだけ持って俺は家を飛び出した。

家からそう遠くはないところにあるコンビニ。
Aさんと家が近くで良かったと改めて思った。

コンビニの灯りが見えてきた。
俺が言った通り、外で辺りをキョロキョロしながら立っているAさんの姿が見える。








「深澤さん」

深「こんな遅くに女の子1人で歩いてたら危ないでしょ」

「それで心配して来てくれたんですか?」

深「悪いかよ?」

「ふふ、やっぱりお母さんみたい」

深「もう…人の気も知らないで」









思わず彼女の手を引き寄せた。
ポスッと俺の胸におさまる彼女の背中に控えめに手を添える。

すぐに離れるかと思いきやしばらくそのまま彼女は何も喋らず俺の胸の中にいた。
あんなに俺のことを嫌がっていた彼女が今俺に抱きしめられても抵抗することなく身を委ねている。

そう思っただけで胸が締め付けられるような気持ちになった。







深「…送ってくよ」

「ありがとうございます。」






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カフ(プロフ) - あさん» 読んで頂きありがとうございます☺️コメント気づかず遅くなってごめんなさい💦そしてしんどいお話書いてしまってすみません💦苦しい展開書かれる方多いんですね😱 (2023年4月27日 21時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
- 3人が楽しく飲める仲になったのに、性格クソ悪そうなのがやってきた😅どうか平和に平和に、やっと幸せになれたんだからもう苦しめんといて。近頃の書き手さん苦しい展開の方を多く書く方が多いからしんどい😭 (2023年4月10日 1時) (レス) id: 8855129fd7 (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - あめみやさん» リアコですよね〜💜こういうことしそうだな〜って勝手に想像しながら書いてます✍️ありがとうございます🥰 (2023年3月30日 21時) (レス) @page44 id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
あめみや(プロフ) - 深澤くん、やっぱリアコ過ぎますって(*_*) (2023年3月26日 16時) (レス) @page41 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - るなさん» いつもありがとうございます。ライバルが現れてお話の展開がまたあるのでまた苦しい展開になるかもですがどうなるかお楽しみいただけたら嬉しいです😭 (2023年3月24日 12時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カフ | 作成日時:2023年1月25日 21時

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