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蓮の予約の時間、今日のこの時間の予約は蓮だけなので入口で出迎える。
｢お疲れ様。｣
｢ありがとう。
練習長引いてまに合わないかと思った。｣
急いできたのか蓮は少し息を切らして上着とバッグを私に渡した。
｢じゃあこちらにどうぞ。｣
｢はーい。｣
本当だったらシャンプーは部下に任せるんだけど、手が空いている時は私がやるようにしてる。
蓮も今日は私のシャンプーだと知って嬉しそうだ。
｢あー癒される。｣
｢痒いとこない？｣
｢大丈夫。
やっぱりAちゃんにシャンプーしてもらうのが1番気持ちいいよ。｣
｢ふふ…よかった。｣
丁寧にシャンプーをして、カットするためにスタイリングチェアへ蓮を案内する。
チェアに座ったあと蓮は辺りを見回すと私に問いかけた。
｢今日他のスタッフさんは？｣
｢あー、あと蓮だけだったから早めに帰っていいよって言ったの。｣
｢そっか…じゃあ今ここには俺とAちゃんの2人だけなんだ。｣
｢そうだよ｣
｢じゃあさ…｣
蓮は私の腕を掴み自分の方に引き寄せた。
そのせいで屈んで、座っている蓮と同じ目線になる。
蓮はふにゃっと笑うと反対の手で私の後頭部に手を添えそのまま唇を重ねた。
｢こういうことも出来ちゃうね｣
｢ちょっと蓮！｣
｢赤くなってる。
かわいい！｣
蓮のこのストレートな言葉にまだ慣れないままだ。
むず痒くて仕方ない。
｢今日は、いつもみたいに伸びた分カットすればいい？｣
｢うん。
あとはAちゃんのおまかせで。｣
｢えー緊張するな。｣
｢大丈夫だよ。
Aちゃんの腕に間違いないから｣
そう言った蓮と鏡越しに目が合った。
爽やかな笑顔にこちらも頬が緩む。
気を取り直して、蓮の髪にハサミを入れる。
芸能人だから…彼氏だから…蓮の髪を切る時は毎回緊張するんだ。
もう何年もこの仕事をしてるのに、この緊張感には慣れない。
だからなるべく他の人がいない場所で集中したいのもスタッフを帰した理由だった。
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カフ(プロフ) - 柚姫さん» ありがとうございます！ここから結構展開してくると思います！💜くんや🖤くんの気持ちがどう動くのかお楽しみ頂けたら幸いです！ (2022年4月5日 0時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 更新お疲れ様です。じっくり読ませていただきました。これからの展開が楽しみです。味方がいない状況は辛いのですが、💜さんがいてくれた事にほっとしました。ありがとうございます。 (2022年4月2日 8時) (レス) id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2021年6月8日 21時
