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｢あのー、先輩？｣
｢ん？｣
｢この前はすみませんでした。｣
週明け、出社するなり目黒くんは私の元へやってきた。
あの後結局二人で店を出て、目黒くんがタクシーをつかまえてくれて、
｢自分は近いので｣
って私だけ乗せて彼は歩いて帰って言った。
何も謝ることなんてないのに…
目黒くんは本当に申し訳なさそうな顔をしている。
｢大丈夫！気にしないで？
それより目黒くん帰り大丈夫だった？｣
｢はい。
歩いて帰ったら酔い冷めました。｣
｢ならよかった。
うちの部署、呑ませる人おおいから大変だったでしょう？｣
と周りを見渡しながら小声で話す。
｢まあ、そうっすね。｣
目黒くんも辺りを見回し苦笑いしながら答える。
こんな風に目黒くんと話しているとふと視線を感じた。
視線の方を見ると翔太がいて、軽く睨まれてそれからすぐにそらされた。
いつも以上に冷たい…
私、何かした？
｢今回のプロジェクト、正式にお前らので決定になったから｣
午後一の会議室、深澤さんと向かい合わせに座る私と翔太。
先日のプレゼンが無事に通ったことを知らされる。
此の前の深澤さんの感じから予想は出来ていたことだけど、こうやって正式に伝えられると喜びはひとしおだ。
隣の翔太も安堵の表情を浮かべている。
こういう時、やったーってお互いに喜び合えない関係に少し寂しさを感じた。
これから忙しくなるぞー、なんて脅しのような言葉を深澤さんからもらい期待と不安が入り交じる。
｢それでなんだけど…
このプロジェクトに目黒を入れようと思ってる。｣
｢目黒ですか…｣
｢うん。
入ってきたばかりだけど仕事もできるし、あいつにとってもいい勉強になると思うんだ。
いいか？｣
と尋ねてくる深澤さん。
いいも何も、拒否する権利は私たちにはない。
｢はい。
私も指導係として彼が同じプロジェクトにいると色々教えやすいので助かります。｣
｢翔太は？｣
｢…俺も問題ないです。｣
｢よし、じゃあ決定な。
目黒にはAから伝えておいて｣
用件は済んだからと深澤さんは爽やかな顔をして会議室を出ていった。
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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです！誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね！ (2020年11月30日 17時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え？！全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…！ありがとうございます！！更新楽しみにしています！ (2020年11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年11月16日 20時
