えっと彼氏いますが。【part2】

初めてじゃないのに ページ30

貴方「仁花ちゃん」



谷地「Aさんっ！！」



仁花ちゃんは「お久しぶりです」と言って笑ってくれる



谷地「あと一時間は待ち時間があるんです！」




貴方「そっか……。
来てよかったのかなって…少し怖くて」



初めてじゃないのにはずなのに…手が震える。



体は覚えてるのに、頭は覚えてない。




谷地「覗いてみませんか？」



貴方「うん」



座ってる足が震える。



立とうとしても立てない。




ぎゅっ…





谷地「大丈夫です！皆さんAさんのこと待ってます！」





その言葉に足が動く




一歩、また一歩。




貴方「っ…」





覗いてみると…




縁下「A！！」




貴方「力っ…くん、」



あたしたちの声に烏野のメンバーたちが振り向く




「A？！」

「うぉおおお？！お前どこいたんだぁー！！」

「Aさぁあああん！！」

「チワっす！！」

「え？本物？」

「A、お帰り」

「A…久しぶりだな」

「俺の娘ー！！」

「す、スガ、落ち着こ！お帰り！」

「Aさんっ…お帰りなさいっ！」



なんでこんなに温かい気持ちになるんだろ。



目から涙があふれる



貴方「ただいまっ…」




初めてじゃないのに初めてで「ただいま」なんておかしい。





でもそのくらい




谷地「お帰りなさいっ！！」




優しく包んでくれたんだ。

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