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一「‥だるい。」
どうも、今日は朝から体がだるい。
風邪かも、と思ったが、だるい以外何もないので風邪ではないかな。
‥うぅ。今日は外に出るのやめよ。
俺はなるべく普通に振る舞う。
皆が出かけて行った後は、ソファにもたれて楽な姿勢をとった。
すると‥
『僕と遊ぼ。』
『私とも遊んでよ!』
『ねえ、遊ぼ〜?』
一「!」
『何する?』
『ドッジボール?』
『鬼ごっこ?』
たくさんの、子供の声が聞こえてきた。
一「いや、俺は遊ばな_________」
『あ、じゃあさ‥』
『かくれんぼしようよ、お兄ちゃん。』
ぞっとした。
子供のものとは思えない、恐ろしい声。
そして、それが合図かのように、部屋中が嫌な空気で包まれた。
『あ、お兄ちゃんは隠れてね。』
『僕達全員で、お兄ちゃん探すからさ。』
そう言って笑いながら振り向いた子供。
その顔を見るなり、俺は体から、魂が抜けかけたように感じた。
_______________動けない。
子供の顔。
頰まで裂けた口。
血走った、怪しく光る瞳。
恐ろしい。誰だこいつは!
一「‥‥‥‥誰か‥‥‥‥‥‥‥助けて‥‥‥‥‥‥!」
『お兄ちゃん、これ氷鬼じゃないからね?』
『助けを呼んでも無駄だよ?』
『誰も相手にしてくれないよ?』
『早く隠れないと‥』
『殺しちゃうよ?』
_______________ガクンッ
膝の力が抜け、床に崩れる。
子供達の‥楽しげな、怪しげな笑い声が響く。
‥死ぬ!
ガラガラガラッ
お「たっだいま〜!お兄ちゃんが帰ったぞ!」
一「に‥兄さん!兄さ‥‥助けて!!」
お「え?い、一松?」
俺は必死に助けを求めた。
『もう少しなのに_____________』
『殺ってから帰ろ!』
『そうだね!』
一人の子供の手が俺の首にかけられる。
子供とは思えない、強い力で絞められる。
一「‥っ!かはっ‥‥!!兄さ‥‥‥!」
お「一松!!大丈夫か!?」
スパーンッ
襖が勢いよく開いた。
すると、嫌な空気が________去って行った。
首にかけられていた手もなくなり、俺は中腰から、床に倒れた。
そこを、おそ松兄さんに支えられた。
お「何があった!?」
一「‥こ‥‥‥ども‥‥‥たくさ‥‥‥‥‥」
お「一松!?一松!」
俺の意識は途切れた_______________
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ヨナ(プロフ) - すごい面白い!続き待ってます!!頑張って更新してください!この話すごくタイプです!! (2017年4月22日 14時) (レス) id: fcc86ea453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松壱 | 作成日時:2017年4月17日 18時