暗殺集団、せんせーションズ。

笑顔が可愛いとか罪だな。 ページ9

「「ただいまー」」

アジトに帰ってきてリビングの扉を開けて挨拶すれば返ってくるおかえりやお疲れ様の声。なにわともあれちゃんと帰ってこれて良かったなぁと思っていたら、ドタドタと物凄い音が近づいてきてそのまま背中に衝撃をくらった。

「う…！？」

「ファルちゃん、無事！？初めての任務どうだった？怪我してない？」

…またこいつか。どうも本気で俺はギークに気に入られているらしく、かなりの頻度で絡まれる。ていうか重い。

「ああ、うん、大丈夫…怪我してないから」

「いや、してるじゃん！ちょっとドクター！ちゃんと見てなきゃだめじゃん！」

目ざとく俺の怪我を見つけると後半のセリフはドクターに向かって言っていた。

「僕は別にこの子のお守りじゃないからね。しかも大した怪我じゃないし、これは自業自得」

最後の言葉には明らかに棘が含まれてた。うん。

「えー、でも…」

「ギークうるさい」

べしって音がした後ギークが俺から離れたから後ろを見たら、またもやコマンダーに叩かれたらしいギークが頭を抑えてコマンダーに抗議した。

「ちょっとコマ！叩かないでよ！俺の可愛い脳細胞が死んじゃったじゃん！」

可愛い？やっぱりこの人ちょっとおかしい。

「ギークの場合はちょっと減った方がいいよ。それよりファルお疲れ様。どうだった？」

未だ抗議を続けるギークはさらっとスルーしてこっちに来たコマンダー。扱いになれてる。流石。

「まあまあ…かな？」

「スコープに聞いたけど、つっぱしっちゃったんだって？危ないからダメだよ？」

「ん、ごめんね。もうしないよ」

俺がそういうとコマンダーはにこっと笑った。笑顔が可愛いとか罪だな。

「皆、おつかれぃ！ご飯出来たぞ！」

ソニがキッチンから出てきて、美味しそうなご飯を次々と並べていく。皆それに釣られるように自分の席について、そして。

「「いただきまーす！」」

ファルコンJr.の初任務、終了！



にゃんぱらりー！皆さん、お気に入りありがとうございます！このお話はランキングにも載ったので嬉しい限りです！バンザーイ！
ちなみにお気付きの方もいるかも知れませんが、題名はその話のファルコンJr.のセリフから取ってます。どこで使われたか探してみて下さいね！
では、これからも応援宜しくお願いします！

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