忍たまの世界にトリップ(転生)しました (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,672 hit

忍たま世界！？④ ページ7

乱太郎君についていくと、何やらはなれのような所に連れてこられた。
庭も綺麗されてて、まさに偉い人がいそうな場所だ。

「学園長先生、連れてきました！」
「うむ、入りなさい」
「は、はい。失礼します」

　渋い声に許可をもらい、部屋に入ると小さなお爺さんと黒い服装をした二人の男性が居た。二人の男性は分からないが、お爺さんが学園長なのだろう。

「乱太郎、お前はクラスに戻りなさい」
「え、でも‥」
「いいから」
「‥‥はい」

　ひげがある方の男性が乱太郎君に戻るようにいうが、乱太郎はどうも戻るのを渋る。私の方チラチラと見てくるが、きっと心配してくれるのだろう。

「『いい子なんだなぁ』ありがとう、乱太郎君。もう私は大丈夫だから、また後でお話でもしよ」
「！‥はい！」

　笑顔に戻った彼は、今度こそ素直に戻っていった。

「何じゃ、もう乱太郎とは仲良くなっとるのか」
「どうやらそうみたいですね。やはり、危険な人物ではないのかと」

　どうやら、危険人物じゃないか怪しまれていたようだ。まぁ、この世界じゃセーラー服なんて初めて見るんだろうな。

「では、お嬢さん。貴方は、何者じゃ？」
「何者ですか‥‥えっと、名前は『A』といいます。何者かというと、別に何者でもありません。ただ、分かりやすくいうと、別の世界から来ました」
「何？別の世界じゃと！？」

　そりゃ、驚くよね。
隠すつもりはないが、助けていただいたということもある為、三人に今までのことを伝えた。

「というわけです」
「ふむ‥‥なんとも、面妖なことじゃ‥」
「なら、君は一度死んでいるのか？」
「はい‥私自身、直前まで記憶があるので確かです」

　三人は、何やら考えこんでしまったが、信じはしてくれたようだ。追い出されるということはないようで安心した。

「うむ、A。これから、どこか行くあてはあるのか？」
「いいえ、たぶんこのまま森でさまようだけだと思います」

　自分で言ってて悲しくなる。改めて考えると、右も左も分かっていなかったんだ。知らない場所で1人なんて、辛すぎる。

「よし！Aよ、お主も今日からこの忍術学園に残ることを許す！」
「！い、いいんですか！？」
「このまま、外にでたら山賊に襲われるか、下手をしたら別の忍者に襲われる可能性が高い。それより、ここに居った方か、お前さんにもいい事だろう」
「あ、ありがとうございます！」

　こうして、学園長のおかげで私は忍術学園に残ることになった。