Episode⒉ ページ6
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薄紅色のアイシャドウを乗せた目蓋に控えめに乗せられたラメがキラキラと光に反射する。赤色の口紅を唇に柔く塗れば“私”という女が登場する。
「気になる方はいらっしゃいますか？」
ホスト一覧のメニューを渡されて目を通す。ナンバー順に記載されていたのだろう、坂田優という名前はあっという間に見つかった。あどけなさと男らしさを掛け合わせたような写真の彼はどうやら人気らしい。
「坂田さんでお願いします」
私の言葉に、一瞬申し訳なさそうに目尻を下げたボーイの方が返事をしようと口を開いた瞬間に「俺がヘルプ入ろか？」と近くから声がした。
「センラさん……！他のヘルプを呼ばせるので大丈夫ですよ」
「この子と知り合いなんよ。お願い出来ひん？」
「……分かりました」
ふわりと甘い香りに包まれたかと思えば、そこには金髪の綺麗な男性が立っていた。すらりとした高い身長と整えられた指先に目を奪われていると、蜂蜜色の切れ長な瞳が私を見つめてきた。
「久しぶり」
とろりと蜂蜜が蕩けるように、危険な甘さを孕んだ中性的な声が鼓膜を震わせる。どこまでも甘いのに色気を含んだその男性は「Aちゃんやろ？」と悪戯げに微笑んだ。
「えっ、と」
「センラと申します。____折原千羅、覚えとらん？」
「！」
記憶を手繰り寄せるように思い出して目を見開いた私の表情を楽しむように、優しい眼差しでにこにこと私を見つめる男性。
「数年ぶりやなぁ」
「そうですね。まさかここでお会いするとは思わなくて驚きました」
「俺もやで。……なあ、敬語無しにせん？」
流れるような動作で席に案内されて、一定の距離を保ったままセンラさんが隣に座る。上品な仕草に目を惹かれて指先に目を向けると、そこには銀色のリングが二つ嵌められていた。
「同級生なんやし、そこまで身構えんといてや」
「……うん。ありがとう」
「ふふ、今日はどうしてここに？」
何でも訊くで？と言いたげな目線を向けてきたセンラさんは、その細く白い指先を組んだまま机の上に肘を置いた。私の目を覗き込むようにしたセンラさんの視線は必然的に上目遣いになる。
「楽しそうだから、かな？」
あえて坂田くんの話は出さない。静かに微笑んだ私の横でセンラさんも微かに三日月の形に口角を上げた。
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らむ(プロフ) - みさきさん» みさき様 コメントありがとうございます！更新速度は遅くなるかもしれませんが、完結までお付き合いいただけると嬉しいです✿ (2022年9月19日 12時) (
レス) @page44 id: 246795febf (このIDを非表示/違反報告)
みさき - 頑張ってください！ (2022年7月27日 0時) (レス) @page39 id: 734386537b (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - アヒルさん» アヒル様 コメントありがとうございます。楽しんでいただけて何よりでございます✿今後もどうぞ宜しくお願いいたします。 (2022年7月2日 9時) (レス) @page19 id: 246795febf (このIDを非表示/違反報告)
アヒル - らむさん、やばいです。 めちゃくちゃ好きすぎて、友達にすすめちゃいましたｗｗ これからも、頑張ってください！ (2022年7月2日 6時) (レス) @page1 id: f44091270b (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - 翔さん» 翔様 コメントありがとうございます！当方の単なる妄想話にも関わらず、翔様に楽しんでいただけて嬉しい限りでございます。原曲もとても素敵な曲ですよね🌷今後も更新を続けてまいりますので、息抜きの際にでも是非お楽しみくださいませ。 (2022年6月30日 0時) (レス) @page11 id: 246795febf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむ | 作成日時：2022年6月27日 10時
