【syp】後輩失格 (ページ3)

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「はぁ･･････今日もなし、か」

後輩から告白されてから3日、彼とは話せていない、というよりそもそもの所会えていない(・・・・・・)。

最後の言葉があの日の雨に掻き消されて聞こえなかったせいで、彼が本当に言いたいことが良く伝わらなかった。
告白の返事をしようとも肝心なところが聞こえないんじゃ、どうしようもないし。

そもそもあの好きは恋愛に関しての(・・・・・・・)好きなのかも分からないから、返事をして勘違いだと分かったらとても恥ずかしいだろう。
煽り上手な彼のことだったら、あれ？早とちりしてたんですか？？なんてあのムカつく面で笑ってきそうだし。後輩に馬鹿にされるなんてたまったもんじゃない。

其の彼＿＿＿＿ショッピとの繋がりは専門委員会だけであり、そのことを自然に話せるのはほぼ委員会の時くらいしかない。
その救いである委員会が何故か、狙ったかのように当分のところなさそうなのだ。

何時もなら集合命令の多いこの保健委員が何故･･･と顧問の神賀(かが)＿＿ペ神先生を恨みたくなる。

「これじゃ、あの日のこと聞き出せないじゃん･･･」

時間が経てば経つほど話せなくなっていきそうで、悩みに悩んで頭を抱えた。