【syp】後輩失格 (ページ12)

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ここまで長々と1個目の理由を話してきたけど、2個目の理由は至って単純。
ただ単に、年下はタイプじゃない(・・・・・・・・・・)。

彼氏って、デートとかにエスコートしてくれるものだと思うけど、其れを年下にやられるのは落ち着かない。なんて言うか･･･プライド？
余計なプライドを持ったと自覚しているが、今更捨てる気もない。
捨てるにしても、大変だろうし。

なんか理論振って話したけど、結局のところ其れなのだ。
付き合うなら断然年下より年上で、尚且つ落ち着きがあって包容力のある人。
例えるならぺ神先生とか？
あの人は教師だし恋愛対象も男だから、彼氏にしたいという訳じゃないけど。

返事のチャンスは、放課後の委員会活動。
今は丁度朝のHR前の時間帯だから、時間にはまだまだ余裕がある。
それまでに完璧の状態にしておいて、キッパリ終わらせよう。もどかしい返事で、変に希望を持たせるのも嫌だし。

よし、頑張ろう。
そう言い聞かせて、スマホ片手に教室へと戻る。
教室の扉を開けると大先生は既に教室へと戻っており、近くの女の子と談笑している。
其れを横目で見ながら席に着くと、聞き飽きたチャイムの音が響いた。