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#19 ページ19
翌日私は、大学を休み、休養を取ることにした。
あんなことがあった後じゃ、
勉強にも身が入らないだろうし。
無駄に広いベッドに横になると、
今更ながら涙がたくさん溢れてくる。
もうこの家には誰も帰ってこない。
受け入れ難い現実から目を背けようとしても、
夢だと錯覚したくても、
どうしてもこれが現実だから。
こんなに引きずっている私は、重い女なのかな。
柴田は自分を最低だと言ってたけど
私は一度もそんなこと思ってないし、
むしろ今でも好きなのに。
何もない所に、無造作に押し返された感覚に陥る。
こんなにも辛いはずなのに
最後まで柴田に優しくしてしまう私は、
どこまでもお人好しだ。
結局そんな自分を嫌いになってしまうから、
負の連鎖が始まってしまう。
でも、こんなことになるなら柴田と付き合わなきゃよかったなんて
これっぽっちも思ってない。
だって彼は、私にとっての青春そのものだから。
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作者名:#Love | 作成日時:2020年10月24日 20時