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そんな賑やかムードの中。
し「あ、悪ぃ。これからこいつと2人で食いに行く予定だったんよ。だから俺ら行けねえ」
柴田が断ってしまった。
「...え、ちょっ、、」
し「俺らの代わりに増田とか誘って行ってちょうだい」
私の言うことなんて
まるで聞こえないかのように話を進める柴田。
て「約束してたんなら仕方ないか」
と「くそぅ。リア充はいいよなぁ」
「あ、2人ともごめんね...」
なんだか2人には申し訳ない気もする。
仕方ねえ、増田連れてくか〜!とか
言ってるけど、
一番被害者なの、渋々連れていかれる
増田なのかもしれない。
し「じゃ、行くか」
「......う、うん。じゃ、2人とも、またね」
て「おう。楽しめよ」
「どうして断っちゃったの?」
し「え、Aと2人がよかったから。...だめ?」
こてんと首を傾げ
つぶらな瞳でこちらを見てくるもんだから、
もう心臓がバックバクで止まらない。
「私も。一緒がよかった」
し「それはそれは奇遇ですな」
柴田がプッと笑うから、
釣られて笑う。
その笑顔いっぱいのふわふわした空気感。
私たちにしか創れない特別なもので、
柴田がいてこそのものだと改めて思う。
それから私たちは、2人だけの宴を楽しみ、
初めての夜のお遊びも楽しんだ。
大人の階段を一歩登った私たちは、少しだけ成長したみたい。
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作者名:#Love | 作成日時:2020年10月24日 20時