【ハイキュー】皇帝の青春【黒バス】【男主】

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俺は特にすることもなく、練習を始めた田中達を眺めていた。

バレーか、従兄弟とか、近所の奴等と遊び程度にはやったことがある。
本格的なのはやったことねぇな、と考えていると、




「おい上弥ー！」




名前を呼ばれたので、顔を上げる。




「なぁーに？」
「お前、見てるだけじゃつまんねぇだろ、ちょっとバレーやんねぇか？」




ボールを片手に、誘ってくる田中。先輩二人も笑って手招きしている。





「……そーだなぁ、やってみっかな。」





久しぶりに体も動かしたいし、と立ち上がって体を伸ばす。
伸びっぱなしにしていた前髪を筆箱の中の輪ゴムで纏め、制服の上着を脱ぎ捨てる。





「え!?」





驚いたような田中の声に、何だよ、と問いかける。まさか誘っといて一緒にやりたくねぇとか無いよな？






「いや、てっきり断られるもんだとばかり思ってたからよ…。」

「あー……、なんかお前楽しそうだし。俺もやってみたくなったんだよ。」
「……上弥ぁあああ!!!!!」

「気持ちわりぃ！抱き着くんじゃねぇ！」






涙、汗、その他を溢れさせながら抱き着いてくる田中を見て、先輩たち二人もニヤニヤしながら俺の頭を撫で始める。

……撫でるというか、こすってくる感じだな。




「お前、髪の毛サラッサラじゃねぇか……むしったろか……。」
「スガ、辞めてやれ。」

「ちょ、大地さん!?も辞めてください！あぁ！マネージャーさん助けて！」




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