【ハイキュー】皇帝の青春【黒バス】【男主】

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「ちわーーーーっす!!!」




体育館に田中の挨拶の声が響く。中学のころに比べたら、かなり小さい体育館。


烏野高校男子バレーボール部。

強くも弱くもない、あまりパッとしない部活。
まぁ、宮城は全体的にバレーボールのレベルが高いらしいし、他県に比べたらかなり強い方だとは思うけれど。

体育館の中では、マネージャーさんがネットを立てていた。







「潔子さん！今日もお美しいです！何かお手伝いしましょうか!!」
「別に良い。」
「はぅっ……！冷たいところもまた良い…っ！」





潔子さん…あぁ、聞いたことがあると思ったら、田中が良く話してる、美人な三年マネージャーか。
確かに品のある、知的な美人だと思う。

すると、俺の目線に気づいたのか、パチッと目が合った。






「…君は新入部員？」
「あ、いや、俺は田中に連れてこられました。上弥涼平って言います。」

「上弥くん…、もしかして凄い監督って君の事？」
「多分そうです。」





部員以外が勝手に練習に来ても良いんですかね、と苦笑いしながら、アンダーロープを張るのを手伝う。





「…ありがとう。」
「どういたしまして。コレ、結構体力使うでしょ。残りは俺に任してくださいよ。暇だし。」

「でも…。」
「ほら、潔子さんはビブスとか取り込んできたら、手分け出来て一石二鳥じゃないですか？」





ね、と笑いかければ、潔子さんは少し考えてから、お願いします、と言って体育館から出ていった。




「…おい、田中。そんなところで藁人形作ってんじゃねーよ。俺の事連れてきたのお前だろ。」
「何で…俺が言ったときには断ったのに…上弥のときは…。」

「は？そんなの顔と性格…全部か、だろ。ほら、ボール出すぞ。」
「お前、マジで辛辣だな。」




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