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「……取り敢えず、俺は田中と仲直りしたことにする。いいな?」

「上弥ァッ!当たり前だろッッ!」


「だが試合が終わったら一瞬で口は利かなくなる。」

「上弥ぁ…そりゃねぇよ…」






ゴメンじゃねーかぁ、と腕にすり寄ってくる田中を割と本気で蹴りながら、後輩たちを眺める。

影山、コート上の王様なぁ…皇帝に比べりゃまだ可愛らしいもんだぜ。






「気張ってこうぜ〜」

「はっ、ハイ!」
「うす」






ポンポンと二人の背中を叩き、声を掛ける。


王様だろうが、皇帝だろうが、俺たちはまだ高校生。

緊張だってするし、試合に勝ったら嬉しくて、負けたら悔しい、当たり前の事だ。









「ほんじゃ、一発かますかな?」









――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――











「そォォォ、らァァア!!!」









田中の声とともに、月島を跳ね飛ばすボール。

開始早々決まった一点に、テンションがぶちあがった田中が体操服を脱ぐ。むさくるしい。











「田中を煽ったのは失敗だったカモね〜…」
「田中だけじゃねーべ?……見ろよ、上弥を。」











お手柔らかになー!とサーブの為に構えていた俺にスガさんが声を掛ける。

それに苦笑してから、











「悪いっすけど、可愛い後輩にかっこ悪いとこは見せらんないのでね、決めさせてもらいますよ。」

「…お前のパワーは確かに凄いが、初心者に負けるほど練習を怠けた訳じゃない。」












あぁ、知ってる。


努力に勝る天才無し。大地さん達の努力は、きっと計り知れない。









……だが、






ホイッスルが吹かれる。

足を踏み出し、助走を一歩。ジャンプサーブ。










……だが、努力では埋められないものがある。
















「……俺は、完膚なきまでに皇帝だ。」

















天才が努力をしたとき、一体、誰がソイツを止められる?













俺の打ったボールを、大地さんは中央で捉えた。ど真ん中。いつもなら取れる。

しかし、ボールの威力は止まることを知らないまま、彼を吹き飛ばした。










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閃楽(プロフ) - 。さん» ありがとうございます〜🙏進むのが遅かったり、文才が足りなかったりすると思いますが、これからもご愛読頂ければ嬉しいです😊 (1月3日 16時) (レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってました!! 今後どのようなお話になっていくのか楽しみです… (1月1日 12時) (レス) @page33 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)
閃楽(プロフ) - 。さん» 返信遅くなって申し訳ありません💦めっちゃ褒めていただけて嬉しすぎます〜😊これからも頑張りますのでご愛読ください😊 (9月1日 21時) (レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
- 黒バスとハイキューどちらも好きで、男主も好きで私の好みにどストライクな作品でめちゃくちゃ感動してます、、 文章構成がちゃんとしていて読みやすいし分かりやすくて文才ありまくりで凄すぎます😭😭 更新頑張ってください!!応援してます!! (8月7日 8時) (レス) @page4 id: e8eb9be2b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:閃楽 | 作成日時:2023年8月5日 11時

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