【ハイキュー】皇帝の青春【黒バス】【男主】

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そして待ちに待った……いや、別に待ってもいない、試合の日が遂にやって来た。


折角の補修の無い休日だっていうのに、朝から借り出された俺は少々不服である。
まぁそれも部活の醍醐味だと言うのなら、それはそれで楽しく思えるかも知れないが。

田中に会うのも憂鬱だな……とか考えながらバレー用の靴を用意する。
母さんの知り合いのバレー選手から、お下がりシューズ。ちなみにメーカーはadidas。


ごそごそとしていると、リビングの扉が開いた。





「あれっ涼平？早起きだね〜お出かけですか？」






何故だかは分からないが、おめかししている(幼馴染)がひょこりと顔を見せる。何処かに行くのだろうか。






「え？(幼馴染)、俺言ってなかったっけ？部活で早く学校行かなきゃなんねーの」

「部活…？えぇ!! (幼馴染)…今日涼平と遊びに行きたかったのに…」
「えぇ!! それは事前に言ってくれてねぇと…。」






うむむ…と頬を膨らます(幼馴染)の頭をフワフワと撫でる。


申し訳ないが、今度黒子のところに行くときに、二人で旅行するので手を打ってもらう。
久しぶりの東京での買い物の予定に、ぱぁっと笑顔を咲かせた(幼馴染)。

その笑顔だけで一日頑張れるってもんだよな。



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「おはざ〜す」



けだるげに開けた体育館のドア。
中を見ると、俺以外の選手はそろっているようだった。

田中とバッチリ目が合ったが、お互い一瞬にして逸らす。うわぁ、なんか両片思いの男女みたいでゾッとした…。






「影山、日向！改めて、涼平っていいま〜す、よろしくな。」
「はっ、はい!!」
「っス。」
「因みに俺、バレー経験ないからさ、もしかするとすぐ退場するかも！」



「「え」」





知識だけじゃ補えないルールってあるよな。




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