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2,3年生の部員と練習をした後、俺は正式に監督としての手続きを済ませた。
まあ、手続きって言っても書類にサインしたり同意したりするだけの簡単な物だけどな。

それらを全て終わらせ、荷物を取りに体育館へ戻ると、田中が一人で座っていた。
もう外も真っ暗で、時計を見ると、下校時間もとっく過ぎている。





「おう上弥!手続き終わったか?」
「終わったぞー。何でお前まだ居るんだ。」

「俺はお前と帰ろうと思って待っててやったんだよ。」





喜べ!と胸を張る田中にファンサービス。腰を曲げて、田中の顔を覗き込む。




「ホント?そりゃぁ嬉しいね。」
「…………お前なァ!!! 顔のぞき込むんじゃねぇ!!」

「あっはは、照れんなって!」
「照れてねぇよ!」






ボンッっと音を立て、赤面しながら俺の肩を叩いてくる。俺の顔面の強さは老若男女問わずに影響あり。
流石にもう帰らなければやばいので、体育館を出た。ちゃんと戸締りをする。






「んで?本当は何のために待ってた?」
「上弥と帰りてぇのはマジだけど、お前が行った後に1年と一悶着あってなー。」

「え!? あの二人ずっと外に居たのかよ!? 」
「そんで部活に入る条件で、アイツらと他の一年とで戦うことになった。」

「マジかよ、ビバ単細胞。」
「それでだ。」
「まだあんのかよ。」

「土曜の午前、4対4だ。」
「ほう。」
「大地さん、スガさん、他の一年二人。対するのは日向、影山、俺。そんでお前も入っている。」





一瞬時が止まった。





「……マジで?縁下とか木下とかいんじゃん。何で俺なんだよ。」
「俺が推薦した。」
「絶交だわお前とは。さよなら。」

「ちなみに明日の朝5時に自主練な。お前は強制参加。」





俺はバルスと言いながら田中の目を潰した。お前、俺が朝苦手なの知ってるよな?

あー今考えたら、なるほど。
お前がカギを持ってるのはそういう事だった訳か。おかしいと思った。





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閃楽(プロフ) - 。さん» ありがとうございます〜🙏進むのが遅かったり、文才が足りなかったりすると思いますが、これからもご愛読頂ければ嬉しいです😊 (1月3日 16時) (レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってました!! 今後どのようなお話になっていくのか楽しみです… (1月1日 12時) (レス) @page33 id: 3bfa0dd272 (このIDを非表示/違反報告)
閃楽(プロフ) - 。さん» 返信遅くなって申し訳ありません💦めっちゃ褒めていただけて嬉しすぎます〜😊これからも頑張りますのでご愛読ください😊 (9月1日 21時) (レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
- 黒バスとハイキューどちらも好きで、男主も好きで私の好みにどストライクな作品でめちゃくちゃ感動してます、、 文章構成がちゃんとしていて読みやすいし分かりやすくて文才ありまくりで凄すぎます😭😭 更新頑張ってください!!応援してます!! (8月7日 8時) (レス) @page4 id: e8eb9be2b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:閃楽 | 作成日時:2023年8月5日 11時

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