【ハイキュー】皇帝の青春【黒バス】【男主】

21 ページ22

・




体育館から出て(一年生とは逆の方)、スマホを耳に当てる。黒子は、電話をかけてから５コール目くらいで出た。




『はい』

「おう、もしもし。黒子か？」
『お久しぶりです、上弥先輩。急な電話すみません。』

「気にすんなよ、俺もさっき出れなくてごめんな。何か用事あるんだろ？」
『僕、バスケ部に入ったんです。』





！そうか……黒子はバスケ部に入ったか……
あの試合の事はまだ苦しいままなんだろうが、後輩が少し前に進んだと分かって嬉しい。





「俺はバレー部の監督やることになった。」
『え、バスケ部じゃないんですか？』
「おー、何か分かんねぇけど、グッとくるんだよなぁ男バレ。」

『そうですか……その、じゃぁ、もうバスケは教えないんですか？』
「んー？何が言いてぇの。」






『僕に新しい光が出来ました。なので、貴方に指導してほしいんです。』

「…マジ？」






まさか黒子に青峰以外の光ができるとは。
とてつもなく驚いているが、良い事なのに違いは無い。







「いいぜ。任せろよ。」
『ありがとうございます！』

「じゃあ来週の金曜日、誠凜に行くから。烏野は建校記念日で休みなんだわ。」
『分かりました、お願いします。』
「おーよ。その新しい光にも会わせてくれよな。」

『勿論です。きっと上弥先輩が来たら、彼も驚きます。』
「あはは、買い被りすぎだよ黒子。」






じゃぁまたな、と言って電話を切る。
東京かぁ。雛も行きたいって言うかな、今日帰ったら聞いてみっか。


黒子、身長伸びてんのかな。新しい光ってどんな奴なんだろ。
俺は、大きくなったであろう後輩の事を考え、微笑みながら体育館に戻った。



・

22→←20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す